ハイホー! みんな超オヒサ!! 岩倉だよ! キャピキャピーッ! 超超超、いい感じ、超超超超いい感じーッ! トオーッ! (きりもみ回転しながら脱糞)(着地したところに地雷)(糞と共に爆発)(当サイトは戦争に反対します!)
なんか1ヶ月くらい前に、知らぬ間にサーバの設定が変わったらしくてね、このサイトのアドレスが微妙に変わってるんだけども、(以前は www3.j-speed.net/users/lain/it/ だったのが、今は www3.j-speed.net/~lain/it/ )そしたらなんか CGI の設定と食い違っちゃったみたいで、このオメガバフンウニサイトこといちご帝国の更新が不可能になっちゃったんだよね! でも直すの面倒くさいっていうか直し方が分からないし、正直ちょっと飽きてたしって事で、この一ヶ月半くらいずっと放ったらかしにしちゃってたんだけど、そろそろ近況報告とかさ、日々徒然に思ったことを書き連ねたりとかさ、そういう事をするのもいいかな、っていうか、全身がケロイド状になるほど暇だから復帰。何一つやる事ない。俺の体を構成する約60兆個の細胞、その一つ一つから、「暇だぁーッ!」という魂の叫びが聞こえてきそうな、そんな次元で暇。とにかく暇。さっきなんて部屋で一人で変な顔の研究とかしてたもん。やばいよ。そろそろ俺もキチガイの領域に差し掛かってきた。鼻に入れるのは中指か薬指かの判断で悩んでる時に「あ、これまずいぞ」って気付けて良かった。
まあそんな事はどうでもいい。とりあえず止まってた間は何をしてたかでも書くか。えーとね、そうそう、俺のスペリオール自作マシンだけどね、完成したんだよ! マジ神々しい、うっすらと後光の差すような、思わず賛美歌を歌いたくなるような出来。なんつーか俺よりスペックの低いやつは生きてる価値ないと思う。ここに来てる人間の8割か9割くらいは恐らく俺より下だろうけど、ほんと、君みたいな人、社会に必要とされてないからね。わ、近寄らないで、脊髄が腐る。肝臓が爆発する。あと俺よりスペックの高い奴は贅沢しすぎ。この不況に何様のつもりだよ。大概にしろ。今も世界のどこかではコップ一杯の水が飲めないために死んでいく子供たちがいるというのにだな、お前らはやれ「 Pen4 3.06 GHz だ!」やれ「 GeForce FX 5800 だ!」と、全く恥を知れ恥を! 同じ日本人として、いや、人間として恥ずかしいよ。涙がちょちょ切れる。っていうか「ちょちょ切れる」なんて日本語初めて使ったよ。それだけ俺は怒ってるって事だ。それと俺と同じスペックの奴はオリジナリティが足りない。人の猿まねばっかしてないでもう少し工夫しろ。このパクリ野郎。なんなら法的手段に訴えてもいいんですよ? 「いいんですよ?」で思い出したけど、疑問系にする必要のない文章を「〜〜〜ですよ?」って素で書いたりする奴ってかなり高い確率で気持ち悪いオタなんだよな。これで仲間を見つけやすくなるオタよ! まあどうでもいい。
ともかくミラクル高速 PC を駆使してね、休止中はいろんな事にトライしていたわけよ。メッセンジャーでものすごい勢いで「暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇」って発言したりね、チャットで烈火の如く「暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇」って発言したりとか、掲示板に「暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇」って書き込んだりとか、もう大忙し。やべーなーやっぱ俺って選ばれし者だなーって思いつつ、他に何もすることがないからダラダラとネットをやってたら、なんか面白そうなネットゲーを発見してね、おっ! こいつはやるっきゃナイトだな! って確信してID登録しようと思ったら、これがびっくりするほど登録できない! なんか希望者が殺到しててサーバに負荷がかかりまくってるせいらしいんだけど、もう本当に短気な人なら殺人を犯しかねないくらいに登録できなくて、俺も冗談でも何でもなく500回くらいチャレンジしたけど全部弾かれたりした。何時間かけたと思ってんだよバッキャロー。今はいくらか改善してるみたいだけど、それにしたって酷い。こんなもんやってられっか、と思って諦めかけたその時、「ID登録しなくてもできるらしい」という驚きのウルテクの噂を聞きつけ、早速トライ。すると、何度か弾かれはしたものの、割とすんなりゲームが始まってしまった! やっべー! 俺の冒険は今まさに始まった! これからが俺の人生の本番! 今までのはリハ! ッシャーやったるでぇー! そう意気込んでプレイを始めたら、10分と持たずにフリーズ。でも俺は驚かない。何故ならば、この俺様のスーパー自作マシンは気まぐれゆえ、一日一回は理不尽なフリーズをするように出来ているからだ! そこがまた可愛いところ。嘘、本当はツルハシでぶっ壊したいけど我慢して再起動。そして再開。ッシャー気合い入れてキャラ育てるでぇ! 行け、我が分身 iwakura よ! すべてを焼き尽くすのだ! まだ魔法使えねーけど! とか思ってたら今度は2分くらいでフリーズ!
ちょっと待ったーッ! このパチョコンおかちい! 絶対どっかおかちい! なんか CPU のファンの付け方が甘かったりすんじゃねーのこれ? とか思ったから、可愛い僕のエンジェルこと自作 PC ちゃんのケースを開ける俺様! 徐々にあらわになるその中身! 恥ずかしがらなくたっていいんだよ…ほら見せてご覧…おじさんが診察してあげるからネ…。おやおや、もう丸見えだ…。なんか今すごい素に戻って恥ずかしくなったからもうやめるけど、とにかく自作 PC の中身を見る俺! さっぱり分からない! まあ目に見えて分かるほどおかしかったら元々動くわけないし、どっかが微妙におかしいのであろう、という憶測のもと、CPU ファンの固定をはずして、なんかこうグリグリして、再度固定! まあこんなんで直ったら苦労しねーよなーって思いつつ再起動! そしたら! なんと! 起動、し、ま、せーん!! 画面まっくら! なんかスピーカーから「ホンニャラカンニャラ CPU ペラペーラ」っていう外人の女の人の声が聞こえてくるんだけど、これ何? なんか CPU ぶっ壊れたりとかしたの? おいちょっと勘弁してくれよ。嘘だろ。若干震えつつ、再び CPU ファンの固定を外し、今度はファンをいじるだけじゃなくて CPU そのものを見ようじゃないかってことで、一端外してみる。そして CPU ソケットに目をやると、そこには驚きの光景が!! なななな、なんと、CPU が、刺さってない! 予想を遙かに上回る事態! おい! どこに消えたんだよ俺の Pen4 2.6G は! さっきまで元気に動いてたはずだろうが! ボケナスが! と思ってCPU ファンの裏側を見てみたら、我が愛しの Pen4 、ぺったりと張り付いてました! えーっ!? どうなってるのーっ!? まさか熱で溶けたりとか…? あー考えたくない考えたくない。何も考えたくありません。とにかく張り付いている Pen4 をペリペリとはがし、ソケットに再度挿入! ファンもばっちり取り付けて、よっしゃ、これでもう心配なし! CPU のエラーが出るわけない! きっちりはめたしな! そう自分に言い聞かせつつ電源 ON !! …………あれ、エラー音声どころか、ぴくりとも動かないぞ。押し方が甘かったのかな。よし、もう一回、ポチリとな…………………動かねぇー!! ちょっと待ってくれよ! さっきは CPU ナントカカントカってエラーが出はしたものの、電源ファンやら CPU ファンやらが回転してくれたじゃないか! それがお前、CPU をきちんと付けなおしたら、今度は、電源すらつかない…? 俺が何かアクションを起こすたびに事態が悪化するのはどういう事だよ。人をおちょくるのも程々にしろよ。もう無理。もうこれ以上俺は何も出来ない。これ以上何かやったら、確実に爆死する。つーか本当に納得いかねー。これが世の中か。いくら厳しいって言ったって、世の中さん、もうちょっと優しくしてくれてもいいんじゃないですか。世間の荒波と申しますけれど、あなた、これはもう20メートル級の大津波じゃないですか。どんな地震が起きたんだって話ですよ。先月麻雀でバイトの収入の三分の一くらい吹っ飛んだ人間に、更にこんな艱難辛苦を科してどうするんですか。なんで俺ばっかりこんな目に。今この世界で俺だけが不幸。間違いない。他の奴らは全員甘い汁を吸っている。てめぇら覚えとけよ。俺の恨みは海より深いからな。って事で、今日の日記のタイトルをお前らに贈る。糞を食え。ちなみに今はクソ重い昔のマッシーンでネットしてる。キレそう。
昨日は久々の更新でちょっとはしゃぎ過ぎた。取り乱した。長文書きすぎた。お恥ずかしい限りです。えへへ。でもまあそれだけ俺はこの世に対して怒りというか納得のいかなさというか、そういうものを感じてたんだって事だけは分かって頂きたい。そしてその激情のうねり・もがき・苦しみを、世界に羽ばたくオール・オーバー・ザ・ワールド・ワイド・ウェブを通じて伝えたい・フロム・マイ・ウェブサイト! と、そういった気概を持って行ったのが昨日の更新なんです、っていうか自分でも意味分かんないけど、とにかく気持ちを込めて更新したら結果としてひでー事になっちゃったんだけど寛大な心で許してチョって事が言いたいんだと思う。甘ったれんなって感じだね。世の中ナメ過ぎ。
ナメ過ぎと言えばはてなアンテナ。ここのURLが変わった関係で、更新してもてんで拾われやしねー。人がね、折角、自分の深い悲しみや憤りを日記に書いてアップして、それを全然関係ない人たちに読ませたい、縁もゆかりもない人たちに是が非でも読ませたい、文字の読めない赤子にも朗読して聞かせたい、カラスを肩に乗せて人の目を引き小銭をせしめようとしている乞食にも本文の書き取りを命じたい、どこかの国の王女様に昨日の日記をプリントアウトして婚姻届と共に送りつけて逆玉に乗りたい、そういったとめどない欲望、否、男の浪漫を詰め込んで書き上げた日記をだな、たかだかアドレスが変わった程度でスーパースルーパスするってのは、おめぇ、こりゃ一体どういう了見だ。
まあ確かにアドレスが変わったのは俺が間借りしてるサーバのしでかした事であって、それを拾えないはてなアンテナを責めるのはお門違いかも知れない、しかしだな、実際問題としてこのサイトへは旧アドレスでも無事に来られるのだから、はてなアンテナも旧アドレスからファジーに拾ってくれたっていいと思う。それくらいの人の温もりは欲しい。手心を加えて欲しい。何もかもがオートメーション化されてしまったこの現代日本、そういった義理人情、ハートウォーミングストーリーこそが求められているのだと思う。愛情の欠乏こそが昨今の少年少女の痛ましい事件を招いているのだという事に、どうして気付けないのでしょう? 私は悲しいです。いつか争いのない世界が来ると信じたいのに…。
っていうかやっぱしはてなアンテナ自体を責めるのはおかしかった。よく考えれば今回の「更新拾われないから俺が悲しい」事件の主犯格は、はてなアンテナなんぞを呑気に使っていやがる、てめぇら怠け者どもだ。貴様ら魯鈍が「効率的に巡回しよう」なんてスケベ心を起こしさえしなければ今回の悲劇は起こらなかった。効率という名の悪魔にたぶらかされたお前らは最早翼の折れたエンジェル、堕天使ルシフェル、レタスによく似た野菜ラプンツェルだ。聞け、狂信者たちよ。古来より能率主義に冒された人間どもが追い求めてきた禁断の果実、「便利」。その甘美なる味をひとたび知ってしまえば、人は自助努力を忘れ、快楽にふけり、堕落し、そして死んでいく。そのような退廃的な輩がとめどなく増殖していけば、行き着く先はもうハルマゲドン以外にありえぬし、万が一そのような事態を避ける事が出来たとしても、結局は究極のオートメーション化=全ての作業の機械化が待ち受けており、人類は機械に支配され、その数を徐々に減らし、やがて、滅ぶであろう。「楽をしたい」という悪魔の囁きをはねのけられぬ限り、人類の未来が暗いのは必定であり、私はそれを危惧しているからこそ、はてなアンテナ使用者をかように糾弾しているのである。
もう分かって頂けたと思うが、ご面倒でしょうけどアンテナの設定を変えてやってください。お願いします。何かのついでだと思って更新を拾ってやってください。という事であって、今回もこれっぽちの事を言いたいがために無駄な分量を書いてしまって大失敗。誰か金くれ。
友情、努力、愛、平和…。そんなものは幻想で、この世を支配するのは裏切り、怠惰、憎悪、暴力であると信じて疑わず、今日もやたらトゲのついたデスメタルファッション(イメージ画像)で東京大砂漠を闊歩し貧民をいたぶり続ける世紀末蛮族こと岩倉こと僕なわけですが、食料をなかなか差し出さない村長をバイクで引きずり回すのにも飽きたので、あとの事は部下に任せておのれは一人こっそり趣味であるインターネットに興じる事にしました。しかし、インターネットの世界においても、そこに充満しているのは悪意、悪意、悪意。ネットをやっている人間は全員、人を一人くらい殺していると思っておかなければいけません。一瞬でも気を緩めれば、たちどころに我が血と汗と涙の貯金(残高1000円)は盗まれ、クレジットカードで大量の買い物をされ、家に寿司やピザが100人前ほど届き、いたずら電話は鳴りやまず、家族が蒸発し、家が爆発し、最終的に射殺されるのです。なんて恐ろしい世界。インターネットは魑魅魍魎の巣窟です。
ところが、です。なんと、先日僕が「はてなアンテナを使ってる人は、アドレスが変わったから登録し直してネ」とこのサイトを見ている人殺しの皆様にお願いしてみたところ、本当にアンテナの設定を直して下さった方が少なからずいらっしゃるようであり、更にはサイトで「いちご帝国アドレス変わったらしいよ」と告知して下さった方までおわせられ、不肖のゴミ、岩倉、男泣きであります。思い起こせば22年前、僕は遙か北方のオホーツク海にて生を受け、海中の貝魚をむさぼりながら徐々に南下、右手に岩手、宮城、福島、茨城、千葉、と見て、やっと辿り着いた多摩川では「タマちゃん」という金玉みたいな蔑称で騒がれて迷惑しつつも餌には困らないからいいか、と思っていた矢先、今の家族が仕掛けた網にまんまとかかり、そのまま家に連れてこられ、以来長らくそこの息子として育てられてきたわけですが、今回のアンテナの一件こそが、生まれて初めて受けた人の優しさであります。これまでの人生、人を殺したいと願い夜中布団にくるまって邪念を放出したり、もしくは自分がとてつもない超能力者になって憎いアイツを陰惨にぶち殺しまくる妄想をしたりなど、そのような人との接し方しかしてこなかったので、全宇宙には憎しみが充満しており全ての生物の遺伝子には「死ね」という神からの指令が込められているのだと信じてやまなかった僕だったのですが、人生初の人の温もりを受け、今まさに、友情、努力、愛、平和…その言葉たちの美しさ、愛おしさを抱きしめているところであります。皆々様、本当に、本当にどうもありがとうございました。岩倉は幸せ者です。果報者です。今日という日を胸に刻み込み、これからの輝ける明日を切り開いていきたいと思います。人類の未来に…幸あれ! あと金くれ!
財布に72円、貯金が1030円。これが俺の全財産。今年で23歳、本来なら大学を卒業して就職し、社会人一年生として初任給だけを楽しみに日々努力しているはずのこの時期に、貯金1030円。昨日コンビニで1000円だけでも引き落とそうと思ったら手数料分が足りなくておろせなかった。多分小学生より貧乏。日本の経済の歪みもここまで来たかって感じだね。俺は単に自分の欲望に素直に従い、金を心の赴くままに使っただけなのに、どうしてそんなピュアな心の持ち主がこういう形で割を食わなきゃいけないのか、全く理解に苦しむ。俺みたく清らかな人間を報いてやらずして何が経済か。ちゃんちゃらおかしいわよ。デフレデフレ。良く分かんないけどこれもデフレだと思う。デェーフゥーレェー…スパイラァァァーーーール! まあこれは波動拳コマンド+キックで出る技なんだけどね。ちょっと浮いて敵に回転キック。敵の足払いを避けながら攻撃できるのがいいよね、出も早いし。ただガード後は投げ確なので単体で使う際は青キャンしつつ使っていきたい。ヒットしてたらそのままエリアルにもってけるので重宝。あーゲーセン行きてー。正直格ゲーなんて全然しないけどゲーセン行きてー。国ももう少し俺を援助すべきだと思う。わけわかんねー公共事業なんかに金使ってないで俺に回せよ。国債発行した分をまるごと俺にくれ。借金返すのは国、使うのは俺。最高の役割分担。一人でなんもかも抱え込んでないで、俺にもお前の手伝い、させてくれよ…。金、くれよ…。
パイ毛野郎どもこんばんは。四月も半ばに差し掛かり、いよいよ本格的に春。暖かくなってきましたね。知らないけど。家、出てないけど。まあどうやら桜も咲いているようだし、きっと暖かいのでしょう。暖かな日差しのもと、小鳥はさえずり、蝶は舞い、蜂は刺し、蛙は大海を知らず、犬は棒に当たり、河童は川を流れ、月日は百代の過客にして、諸行無常の響きあり。行き交う人もまた春の夜の夢の如し。ズボンを下ろせば金玉いと臭し。マジ臭し。憤死。
とにかく春。春と言えばそう、新学期。なんか来週から大学始まっちゃうらしい。いい加減にしろ。大学の身勝手さには呆れるほかない。お前の都合だけで決めるなっつーの。俺には俺の予定があるんだし、お前が一方的に組んだスケジュールに付き合ってられっかよ。ええコラ。お前みたいな自己中が集団の「和」を乱すんだよ。この「和」の国・日本においてそんな事が許されると思うな。天が許そうとも、この岩倉、傲岸極まる貴様の所行を決して許しはせぬ。っていうか金ない。「行く」「行かない」の問題じゃなくて、「行けない」。通えない。定期買えない。そろそろバイト先の給料が入る予定ではあるんだけど、今のところ貯金1030円。どうしようもねー。まあさすがに定期代なら親から借りれるんじゃないかと思うから、明日打診してみよう。ものすげー嫌味言われそうだけど頑張る。耐えてみせる。今年は頑張る。エイエイオー!
と思ったら、なんか、明日から beatmania IIDX の新作ロケテが某所で始まるとかいう噂を聞きつけてしまった。やべー行くしかない。本当にやるのかどうかしらないけど俺は行く。初代から 8th まで、全てのロケテに参加している俺としては行かざるを得ない。やったるで。とりあえず大学の事は忘れる。明日は昼間っから、親に「定期買う」って言って借りてきた金でもって豪遊する。ボヒョヒョ。っつーか今年もやっぱ無理だな。大学無理。もういい。知らない。何も聞こえない。
2時間かけて書いた beatmania IIDX 9th style のロケテレポートが、OS のフリーズによって無に還った。この文章は CGI のフォームに打ち込んでいるのだけど、そろそろ保存しとこうかな、と思ってテキストエディタを立ち上げた、まさにその瞬間だ。画面は青一色に塗り替えられ、僕が書いた魂のレポートは、この世から永遠に失われた。もうダメだ。win98 、嫌です。早く win2k に戻りたいです。PC 、直したいです。あーあーあーあーあーあーあーあー。なんか色々やりたい事があって久々にモチベーションに溢れていたのに台無し。立ち直れねー。
とか言ってふてくされて普段なら終わりだが今日は頑張る。こうなったら意地。多分ビーマニのロケテの情報なんて10人くらいしか必要としてないだろうけど、俺はその10人のために頑張る。あなた達さえ読んでくれればいい。その他大勢の、ビーマニに興味のない連中は、まあ別にここから立ち去れとは言わない、そのまま死ね。その穢れた魂を抱えたまま死ぬがいい。よろしいか、諸君。この世にもし救済の手だてがあるのだとしたら、それは、「車を買えるくらいの金をビーマニシリーズに注ぎ込む」事以外にありえない。そういった善行に及んだ人間だけが理想郷への切符を手に出来るのだ。ビーマニシリーズには何の興味もなく、他のもっと有意義な事に、計画的に金を使っているような愚かな人間は、ただ氷結地獄コキュートスへと堕ちていくのみなのだ。フハハハハハ! っていうかビーマニシリーズに興味のない人はとっくに読むのをやめてると思うし、下手したら興味のある人も他のところにいっちゃってるかも知れないのでちゃんとレポートを書こうと思った。
まずシステム面。モードとかにはこれといった追加はなかったけれど、曲のリストに大幅な変化あり。今までのようにアルファベットや難易度順にソートするだけではなくて、リストに条件ごとのフォルダのようなものが設けられ、自分の目的の曲がより探しやすくなった。例えば「9th style」というフォルダを選べば「9th style」の新曲のみが表示され、 8th style なら 8th style の曲のみが表示される。そういった作品ごとのフォルダと、あとは難易度別。もう一つの区分があった気がしたけど忘れた。あとはグルーヴゲージに変化あり。今までのように2%ごとに区切って表示するタイプではなくて、区切りを無くして全部つなげて表示。わかりやすく言うと格ゲーの体力ゲージライクな見た目。80%を越えるまでは緑で、越えたところから赤くなるのはいつも通り。
で、曲。とりあえずリストを 2ch スレから転載。本当はリンクだけで済ませようと思ったんだけど速攻で dat 落ちするので。まとめてくれた人ありがとうー。
5 ADVANCE / ELECTRONIKA / SLAKE
5 ECHOS / TECHNO / DRAGOON
5 ライオン好き / ボデー / AKIRA YAMAOKA
5 Really Love / R&B / 大部真由美
6 BREEDING / TECHNO / SLAKE
6 Prelude / TRANCE / NAOKI underground
6 The Biggest Roaster / FILTER HOUSE / D.J.Spugna
6 u gotta groove-extend joy style- / EPIC HOUSE / dj nagureo Remixed by Mr.T
6 Your Body / HOUSE / good-cool feat. Andrea L.Hopkins
7 Abyss-The Heavens Mix- / TRANCE CORE / dj TAKA Remixed by Ryu
7 ATOMIC AGE / ENSEMBLE / SHUNZZY
7 Crade HEALIN' / HARDCORE / positive MA feat. AKINO
7 e-motion 2003-ROMANTIC EXTRA- / TRANCE / e.o.s Remixed by TAKA
7 Golden Horn / TURKISH PIANO'N'BASS / Osamu Kubota
7 Let's say Hello' / LOLI POP / Takuma Saiki
7 POWER DREAM / TRANCE / PINK PONG
7 STAR FIELD / TRANCE / SADA
7 SWEETEST SAVAGE / HIPHOP / ASLETICS
7 Two DAYS OF LOVE / EUROBEAT / tigerYAMATO with マイク吉川feat. ma-sa
7 ACT / RAVE / RAM
7 Distless / MIXTURE / dj TAKA Remixed by TaQ
7 Dreamin' Sun / ELECTRO POP / Yu Takami
7 lower world / TECHNO / D.J.SETUP
7 one or eight / HARDCORE RAVE / sampling masters AYA
7 rottel-the-Mercury / GABBA / sampling masters MEGA
e-motion 2003 はどっかで聞いたようなメインフレーズだけどとってもカッチョよろしいギンギラトランス。でも上手に演奏するのはかなり厳しそう。これは難易度の問題だけではなくて、音の切り方というか、本当にフレーズが一音一音きっちり分けられてるので、きっちり引かないとちゃんと繋がって聞こえないというのが大きい。前作の rainbow flyer でもそういう所があったね。下手な人が引くと、マジでまともな曲には聞こえない。困った。それとブレイクでさんざん盛り上がってメインフレーズに戻るっていうお決まりの構成なんだけど、そのブレイクからメインフレーズへの移行がなんか急すぎて違和感。不自然だなぁと思った。メインフレーズがかっこいいだけに残念。
Abyss のリミックスは、なんと starmine の Ryu によるもの。ヒエー久しぶり。って事はやっぱハピハコっすね? ハピハコ! と思ったらトランスコアだって。似たようなもんじゃねーのか。トランスコアの方が若干ハードなんだろうか。まあいいや。序盤は、Abyss 前半のメインフレーズが硬質的なシンセで繰り返されて、音的にはなんかジャーマントランスっぽい感じ。で、中盤からそのフレーズがどんどん発展していって、最後までテンションが上がり続けてクライマックスと共に終焉、俺のプレイも終了、みたいな。2時間半も待ったのに、2曲目にこれを選んだばっかりに爆死した。ほんと死のうかと思った。テメーこの野郎。中盤から starmine を暗くした感じの進行だなぁと思ってたら譜面までそれか。2P 側の人注意。あー畜生。すげー恥ずかしかった。ヘタクソでーす!
で、9th からの完全新曲で印象に残ってるのは、まずは rottel-the-Mercury 。あの rottel-da-sun の続編。なのにジャンルがガバ。ロッテルダムでいいじゃねーか。一緒だろどうせ。と思って調べてみたら、ガバはロッテルダムよりもっと激しいものの事を言うらしい(同じものとして扱う事もあるそうだけど)。ふーん。言われてみれば確かに rottel-da-sun よりもハードさが増して、代わりに馬鹿っぽさが多少薄れたような気がする。あとロケテ段階では残念ながら専用ムービーは無し。製品版に期待しましょう。
RAM の新曲 ACT は、 LAB 路線をモロに引き継いだ高速変態テクノ。LAB をハッピーに夏っぽくした感じ。よりキャッチーな仕上がりに。しょっぱなに chain で使った声ネタを織り交ぜてくるあたり、ああ RAM の曲だなぁと安心できる。つーかムービーが酷い。なんか猫耳巨乳ポリゴンギャルがもの凄いスピードで爆走したりリズムに合わせて様々な角度から可愛いポーズを披露したりいきなり 2D 絵で蹴りをかましたりしてた。唖然。なんで LAB の小小作品路線を引き継がないのか疑問でならない。いいじゃんかあの棒人間で。俺好きなのに。まあ正直猫耳巨乳ポリゴン娘のかわいいポーズ連発にはちょっと心が揺れ動いたんだけどね。あれもあれでアリな気はする。
lower world は鬼のように地味。D.J.SETUP (絶対 TAKA だと思うんだけど違うと恥ずかしいね)の曲はどれも暗くてサイバーで疾走感のある曲ばっかりだけど、今回は本当にその条件をただ満たしただけというか、なんかこれといった山場もなく終わったような。ロケテの場所がうるさすぎて分からなかっただけなのかな。あと遠くで聞いてる時は声ネタが「脱毛!」って聞こえたんだけど、近くで聞いたらそうでもなかった。
久々にビーマニらしさ溢れるユーロだなぁと思ったのが Two DAYS OF LOVE 。ビーマニらしいユーロっていうのが自分でも良く分かんないんだけど、多分 Lov to me に通じる何かを感じたからそういうわけ分かんない事を言ってるんだと思う。tigerYAMATO の曲だというのもあるはず。Lov to me の路線を今っぽい解釈で押し進めてノリのいい日本語ユーロにしましたよ的な曲。
POWER DREAM は PINK PONG の手堅い実力が表れた名曲。安心して選べるし安心して聞ける。やや縦連打っぽいフレーズの刻み方も五鍵を彷彿とさせていい感じ。て言うか五鍵チームの曲をやる人が少なすぎてヤバい。ASLETICS の新曲なんて2時間半待ってる間にただの一人もプレイしなかった。そんなに地味なのかよ。やってくれよ。で、俺がやろうとしたら、2面で、ね。あー畜生。先に ASLETICS の曲をやるんだった。失敗した。ちなみに1面でやったのは、これまた俺がやるまで誰一人としてやってなかった STAR FIELD というトランス。なんか普通のトランスだなぁって思ってるうちに終わった。普通すぎた。誰もやらないのにはわけがあったんだね。それでも ASLETICS の曲はやっておきたかったなぁ。8th のロケテでもちゃんと WAR GAME やったしな。もっとみんな元五鍵チーム応援しようぜ。
Dreamin' Sun はすげぇいい感じのエレポップ。POLYSICS みたいな感じ。好きな雰囲気。これもプレイしたかったんだけどね、もうほんと混みすぎでね。2時間半だよ2時間半。平日の昼間なのに。俺以外全員死ねよって思った。
で、一番ロケテでびっくりしたのが AKIRA YAMAOKA の「ライオン好き」。今までも「やべーなこの人」って思った事が何度かあったけど、ここへきてとうとう狂ったね。このタイトルセンスはキチガイ。それでどんな曲かと思ったら、なんか三角の目をしたライオンの人形が野太い声で何事か歌ってた。音楽に関してはもうそれ以外一切覚えてない。どんな伴奏かとかは忘れた。とにかく野太い声で、ライオンが、およそ耳当たりがいいとは言えないようなメロディーを歌い上げていた。で、ムービーが天地開闢以来の酷さ。前述のライオン人形に加えて、僕らのアイドルトランちゃんが登場。今まで猫みたいな生き物を崖から落ちつつ救ったり TaQ の後ろで全身タイツを来て暗黒舞踏を舞ったりと大活躍だったトランちゃん、今回は唐突にスルメを持ち出し僕らに何かを訴えかける。(携帯で撮った画像)呆気にとられていると今度は前作で登場した透明増殖トランもどきが大量に登場、曲で狂ったように繰り返される「背筋! 腹筋!」のフレーズと共に、エビの如く元気に背筋、そのまま飛び上がって裏返しになり今度は腹筋、そして飛んで裏返ってまた背筋…というおよそ人間の理解を超えた大宇宙絵巻。なんだよこれ。歴史に残るバカムービーです。
なんかまだ色々あった気がするけどさすがに疲れたので寝る。おわりー。製品版楽しみ!
オマケ:僕の三人前の人が、さんざん待ってやっとこさプレイできるというのにいきなり 「Bad Boy」を選択し、30人前後はいるであろうギャラリーを唖然とさせた後、あろうことか今度は「still in my heart」を選び、思わず何人か(僕や友人含む)が「えーっ!?」と言ってしまったところ、開始して10秒くらいでプレイを放棄して逃げるようにその場を立ち去ってしまい、ロケテ現場は騒然、プレイヤーがいないまま伴奏だけが鳴り響く状態がその後1分半ほど続き(プレイしないと強制終了するシステムがない!)、その余りのシュールな光景に僕が思わずパシャリと撮ってしまった画面の画像。別に初心者って感じでもなかったのに、なんだったんだろう。ほんとあの時の微妙な空気は、思い出すだけで胃の辺りがモヤモヤしてくる。あと分かりにくいけど Light 7 モード1面の曲リスト、その1 、その2
なんか最近の俺は気持ち悪いくらいサイトに対してやる気あんなーって自分でも訝しんでたんだけど、別に何の事はない、大学がもうすぐ始まるから現実逃避で文章を書いているだけの事だった。なるほどね。もともと俺が一番最初に「現実逃避」というサイトを立ち上げたきっかけというのが、「明日からテストだけど勉強したくないからサイト作成に打ち込んじゃった」っていうものだから、俺はもう筋金入りで「逃げるためにしか文章を書けない人」なんだろう。考えてみれば、大学をサボる頻度が高まれば高まるほどサイトの更新頻度は下がっていた。逃げる必要がないのでわざわざ文章を書く必要がないから、というわけか。なんか今までずっと自分は暇つぶしの最終手段としてサイトをやってるもんだと思ってたんだけど、そうか、逃げるためだったか。何とも胸のつかえが取れた気分。
要するに、俺にとって文章というのは恐らくメインたりえない。何か他にやるべき事があって、それから逃げたい、一時でいいからそれを忘れたい、そういうほとばしる熱いパトスがあってこそ文章を書ける人間なのだから、文章そのものが自分のやらなければいけないものだった場合は、きっと他の何かに逃げてしまう。大学やら仕事やらの「仮想敵」がない限りは、どんなに面白い事があろうと、どんなに強く思った事があろうと、それをサイトに書こうというモチベーションが湧いてこない。あんなに大学を嫌っていたのに、大学がなければ文章すら書けないというのは、何という皮肉か。
しかし考えてみれば尾崎が盗んだバイクで走り出したり校舎の窓ガラスを壊して回ったりする歌を作れたのも、「学校」という場があってこそだ。学校があったからこそ、それに対して湧き起こる負の感情が尾崎の創作意欲を掻き立てたのだ。という事は、岩倉と尾崎、どちらも学校を原動力として何かを生み出しているという点において同じ、つまり、岩倉=尾崎。俺は尾崎の生まれ変わり。尾崎が死んだ時俺は小6だったけど、それは些細な事。多分中1くらいの時に魂が乗り移った。そう考えれば俺が尾崎の生まれ変わりだとしても何の不自然もない。完璧。そう言えば俺は浪人時代に盗んだチャリンコで走り出した事もあった。これはとてつもない符合。チャリンコなんて英語で言っちゃえばバイクだし、同一の事象と言って差し支えない。いよいよ「俺=尾崎」説の信憑性が高まってきた。まあ強いて難を言うなら、尾崎は行く先など分からぬままバイクをカッ飛ばしたけど、俺はゲーセンに向かって一直線だったっていう、それだけの話。そんなの枝葉末節。やはり俺=尾崎なのは揺るぎない。それに俺はギターはひけないけどたまにギターフリークスはやる。尾崎も恐らくギターのフリークであっただろうからこの点でもパーフェクト。やべーだんだん怖くなってきた。似すぎ。更に驚愕の事実を伝えると、「いわくら→いぅわくぅら→いぅあうら→いぅあぅあ→ぃぅぁぅぁ→ぅぉぁぅぃ→うぉあぅい→うぉさぅい→をさぅい→おさぅい→おさくぃ→おさき→おざき」!!!! ヒャー! 奇跡! ここまで来ると俺のもとに尾崎ファンが集結しちゃいそう。まあ殺しに来るんだけどね。こえー。前言撤回!
まあとにかく大学があるからこそ更新できるんですヨっていう話だよ(そういえばそんな話だった)。そして今年はあと60くらい単位を取らないとヤバいっていう地獄のような状況で、家庭の事情などからもう頑張らざるを得ない立場に立たされているので、今年は更新頻度が高まる予感。あーでも忙しすぎるとやる気なくなるのかな。サイト持ってからはそんな状況に陥ったことないから分かんね。あー畜生だるい。正直別に文章とか書けなくてもいいから大学崩壊してくれよ。閉鎖すれば単位くれるって言うんなら今すぐにも閉鎖する。今、この二年間で自分の主張に1ナノメートルほどの進歩も見られないという事実に気付いて愕然としたので終わり。キチガイみてーな日記だなこれ。
明日から大学が始まる、という血も凍るような事実から目を背けたくてしょうがないのだけれど、気を紛らわすために漫画を読んだりネットをしたり中学の同級生にいた歴史的ブスの成長した姿を想像したりしても、やはりこの腹の底から湧き上がる「大学、嫌ーッ!」という気持ちに嘘はつけない。もう自分を誤魔化すのはやめよう、本当の自分と向き合おう。偽りの仮面を外し、素顔で生きていこう。人は誰しも心を包み、隠し、またある時は飾り立て、決してありのままの姿をさらけ出そうとはしない。それで本当に、お互い分かり合える日が来るだろうか? いや、来ないだろう。ならば、自分の気持ちを隠し立てせず、本音でぶつかり合うべきだ。自分をブスと思っていないブスに「あのさ、お前ブスだよ」と言ってやろう。「そんな過剰に個性的なファッションしても無駄だよ」と言ってやろう。
そう言えば自分の中学時代にこんな事があった。F というイニシャルの、大層に豪毅な面構えをした体格のいい、つまりピュアなソウルで表現すれば「ジャイ子」なわけだけれど、ともかくそんな女子がいて、ある日そいつが放課後の教室で数人の友達に囲まれて、偉そうに何事か話していた。僕がジャイ子周辺の話を聞くともなしに聞きながら帰り支度をしていると、ジャイ子は一際大きな声でこう言ったのだ。
「ワキガの人って、自分じゃ気付かないのよねぇー。」
そして、そのような発言をしたジャイ子は、何たる事か、自分こそがワキガなのだった。もう一度言う、ジャイ子は、ワキガなのだった。ワキガ、なの、だった。ジャイ子の発言は、皮肉にも、ジャイ子本人が自分のワキガに気付いていなかった事によって、この宇宙に生存するどんな生物すらも納得させる、とてつもない説得力を持ったのだった。ジャイ子、お前は正しい。正しいが、しかし、間違っている。
僕はその時、笑いを噛み殺しながら教室を足早に立ち去る事しか出来なかった。ジャイ子と一緒に話していた女子たちも、恐らくは適当に話を合わせただけで、本当に大切な事はジャイ子に伝えられなかっただろう。しかし今思えば、それは間違いだ。例え後に多少の禍根を残す事になろうとも、あの時、その場にいたジャイ子以外の全員で、「お前がワキガなんじゃー!」と伝えてやるべきだった。そして3発くらい殴っておくべきだった。それが本当の優しさだと思う。あと優しさとは別に、個人的にジャイ子の事が嫌いでしょうがなかったので、竹ぼうきか何かで脳天をカチ割っておくべきだったな、とも後悔している。だって臭いんだもんあいつ。
そういうわけで大学初日だった。1限から登校するなどというのは、後期初日にテストを受け取りに行った(結局返却されなかったけど)奇跡の一日を除けば、実に11ヶ月ぶりの快挙。11ヶ月!? ちょっと目眩のするような数値。去年の俺は一体何をしてたんだろう。全然覚えてない。何一つ記憶にない。困ったな…と思っていて、はたと気付いた。そういえば自分はサイトで日記みたいなものを書いてるんだった。それを見れば去年の自分の行動が何か分かるはず…。という事で、久々にマフラーのログを読んでみたら、目の前が真っ暗になってディスプレイを叩き割りたい衝動に駆られたので、すぐにログ読みをやめた。吐きそう。アタイ、やっぱり自分の事を好きになれそうにないわ…。
そんな事はどうでもいい。とにかく俺は、自分が実感していたより遙かに長い不登校期間に終止符を打ち、めでたく大学三年生として大学に復帰、1限から5限まで、1つの授業もサボる事なく、途中退室することもなく、完璧に出席しきったのだった。自分で言うのもなんだけど感動した。よくやった。さすが俺。去年の取得単位8しかなかったけど、さすが俺。学生証を落として3ヶ月放置してたけど、さすが俺。健康診断をサボったせいで今年の学生証が発行されなくて、このままだと授業を履修できないまま憤死する状況だけど、さすが俺。とりあえず去年の学生証は取り戻したから適当に誤魔化して定期を買おうとしたら去年のだってバレて追い返されたけど、さすが俺。もう既に心が折れて、大学に行きたくなくてしょうがないんだけど、さすが俺。どんどん自分の事が好きになります。明日天気になーれ! さて、てるてる坊主でも作るかな、自分の体で。
昨晩僕がセルフてるてる坊主に踏み切れなかったばっかりに、今日の東京は生憎の雨。本来ならば全身全霊をかけて引きこもるところだが、昨日のやる気の残りカスが「行けば〜」みたいな適当な後押しをしてくるので、なんかその言葉に流されて適当な気分で今日も一限から出席してみたんだけれど、一限の教室がどこにあるのか分からなかったのですごい焦った。見た事もない教室番号だった。つうか、このゴミ大学に通い始めて今年で4年目だというのに、未だに場所の分からない教室があるという事実の方が焦る。やばいね。
そういえば学生証の問題もかなりやばい領域に差し掛かっていたのだった。うちの大学は年度の始めに健康診断があって、全生徒はそれを受ける事が義務づけられているのだけれど、何を考えてるんだか知らないがあの大学の野郎と来たら「健康診断受けない奴には新しい学生証発行しないよ」などと抜かしやがっている。このクソ馬鹿、俺が病気に見えるか。変な伝染病にかかってると思うか。確かに見た目はやばいよ、「いくらなんでもこりゃ近づいたら不細工が伝染るんじゃないか」ってくらいやばい、それは認める。でもこれ伝染病じゃないから! 誰にも危害は及ぼさないから! ちょっとカメムシみたいな臭いがするけど、それさえ我慢すれば案外便利だよ、上納金納めるし靴もペロペロ舐めるよ。だからいいじゃねえかよ健康診断如き。見逃せよ。黙って学生証渡せばいいんだよ。定期買いてーんだよ。往復で600円もかかんだぞこの野郎。どうしてくれんだ。ええコラ、落とし前付けろや。
そういった憤怒・憎悪を丹田の辺りに溜め込み、休み時間、鬼をも殺さんばかりの勢いで学生課に殴り込み。「あのう、すいません、健康診断のほうをですね、あの、受け忘れちゃったんですけれど、学生証の発行というのはして頂けないんでしょうか…?」受付のオバハンはそれに対し「NO」という意味合いの日本語を返し、更に「お前みたいなゴミ学生がいると臭くてかなわんから、とっとと保健室行け」というようなニュアンスの漂うコメントを付け加え、とっとと奥の方に引っ込んだのだった。ファック! 「分かりました、すいませんでした。」
どうやらさっきのババアは俺の怒気に押されて言葉を濁したまま逃げてしまったようだが、次の保健室ではそうはいかない。答え方次第では血祭りだ、いいな。今の俺はさながら血に飢えたライオン、この渇きが癒えるまで、殺戮の宴は続いてゆくのだ。フハハ! ガチャリ。お、なんだよなんだよ、体重計とか色々あんじゃん。ひょっとしてここで健康診断してくれんじゃねえの? っつーか身長測ってるにいちゃんとかいるし決定的。やべーもらった。学生証完璧ゲット。ここまでくると、わざわざ健康診断のためだけに大学に行くなんて愚行を冒さなかった自分の先見性が怖くすらあるね。天才的。どうせ暇な休み時間、こうやって有効に活用するのが賢いやり方ってワケ。諸君も見習い給え。む、あそこにいるかなり器量の低いオバハンが係員であるな。きちんと職務にいそしんでおる。関心関心。さてそれでは、朕の健康診断を始めてもらうとするかの…。
「ええと、すいません、健康診断休んじゃったんですけど、ここでして頂けるんですよね?」
「しません。」
朕の城、崩壊じゃーっ! 何たる不覚、何たる屈辱…! これ女! そのような無礼な口を叩いてただで済むと…「もう病院で健康診断受けてもらうしかないから、用紙をあげるからそれに書き込んでもらってきて。あ、一応大学で病院の紹介もするけどどう? 通常よりは安くなるしね、とは言っても3000円はかかるけど(笑)」テメエ人の心の声を掻き消すばかりか、何をとんでもねえ事言ってやがんだ! たかが健康診断で3000円ってどういう了見だよ! 身長と体重測って、聴力テストして、尿検査して、レントゲンとって、それで問診するだけ。どこに3000円もかかる余地があんだよ。大概にしろ。もうダメだ、俺は破産だ。このまま健康診断で破産する運命なのだ…「早くしないと色々困るでしょ、急いだ方がいいわよー」「そうですね。ありがとうございました。」
どうやら病院という機関は、俺が思っているより遙かに悪辣非道なやり口で、罪もない市民からの搾取を行っているらしい。真に許すまじきは病院であったか。そうと分かればじっとしていられない、丁度今日は昼休みの後のコマが空いている事だし、いっちょ病院に乗り込んで健康診断、ではなかった、暴利をむさぼる悪鬼の退治と洒落込もうではないか。健康診断の紙などは、医者を脅して書かせればいいのだ。よしよし、これは名案だ。世のため人のため、そして俺のためにもなる。完璧すぎるプラン。蟻の子一匹通す隙間もないぜ。
というわけで昼休みが始まるや否や病院へレッツラゴン。たのもーッ! と行きたいところだが、いきなり喧嘩腰で行って警戒されては元も子もない。ここは一つ哀れな子羊の皮をかぶり、敵を油断させる事にしよう。「すいません、大学の健康診断が受けられなかったので、こちらで代わりに健康診断を受けさせて頂きたいのですが…」「はあ、それじゃあ大学の用紙はお持ちですね?」「あ、は、はい。これです。」「なるほど…、ああ、こちらの検査ですとね、聴力とかそういうのもやるみたいですが、それだと6000円くらいかかってしまうんですよねえ…」「えーっ!? 6000円!?」
ウンコ漏れるかと思った。
「あのですね、大学では3000円とうかがって来たんですけれど…」
「いえ、この内容ですと、6000円はかかるんですよ。」
嘘つくなてめえ、何をどうしたら6000円かかるんだよ。どうせアレだろ、俺の尿が入ったコップに触るのが嫌だから、迷惑料として4000円くらい上乗せしてるんだろ。気持ちは分かるけどそんな事したらアカン。そないアコギな真似したらアカン。アラブの石油王でもそんな暴利じゃブチ切れるよ。マジで。俺の器があと1周り小さかったら、今頃もの凄い切れ味のローリングソバットがお前のその無駄に長いアゴを砕いているところ。許せねえ!
「そうなんですか…じゃあ6000円でお願いします」
というわけで待合室で待たされる事になった。いや、これはもちろん作戦であって、これから健康診断に乗じて次から次へ看護婦や医者をブチ殺していく予定。断じて「もう揉めるの面倒だし他の病院行くのも面倒だし次の授業もあるし、とっとと終わらせて戻ろう」などという腐った妥協からのものではないので、誤解しないで欲しい。これは遠大なる計画の序章に過ぎぬのだ…。
で、あとはひたすら呼ばれるのを待つわけなのだが、これがびっくりするほど呼ばれない。尋常じゃないくらい呼ばれない。たかが健康診断で30分も40分も待たせるんじゃねーよ。あんなのパッとやってパッと結果出て終わりだろうが。6000円が確保できたら放置なのか? マジふざけんなぜってー殺す、100パー殺しまくる。あと1時間くらいしか残り時間ないし、やべーんだよこっちは。とっととしろよ。
などと憤っていたら紙コップが渡されて、それに小便を注ぎ込めなどという屈辱的な指令を受けた。仕方がないので従ったらこれがまたびっくりするほど黄色い。なんの健康ドリンクだよって次元で黄色い。正直焦った。水で薄めようかと思った。でもバレそうで怖かったし変な反応出て病気と診断されるのも嫌だったのでそのまま提出。マジ恥ずかしい。どういう食生活送ってるんだあのデブ、とか陰口叩かれたらどうしよう。
自分の尿の色にうちのめされた俺をあざ笑うかのように時間は過ぎていく。尿検査以来、またぱったりと名前が呼ばれなくなった。一体何なんだ。全て計算のうちか。俺を辱めようという忌まわしい計略なのか。畜生、畜生、畜生、みんなで俺を笑いやがって…。と悔し涙を浮かべつつ時計を見たら、次の授業が始まる30分前になっていた。もうダメ〜。間に合わない〜。今結果が出てダッシュで帰れるのならまだしも、まだ検査が一つしか終わっていない。ああうあうああうああうあうあうあうううあ。絶望。
ところが、俺のワクワクお勉強プランが音を立てて崩れたその時から、いきなりすごい勢いで呼ばれ始めるマイネーム。もう絶対仕組まれてる。なんでこんな急にスムーズになんだよ。おかしいだろ。狙ってるだろ。ちょっと俺の知能が平均の半分以下っぽいからって、やっていい事と悪い事が…あ、はい次はレントゲンですね。はいはい。次は聴力と視力。かしこまりました。身長と体重ですか? おやすい御用です。で、問診ね。了解了解。そんじゃ次は何をすれば…え、終わりですか。はい。そうですか。じゃあこれ、6000円。ありがとうございました。
ふと時計を見ると、もう授業の始まる時間。あらら…早くもやっちゃいました。今期、初サボりでございます。もうこれからは怒濤の勢いでサボるのは明らか、没落の道が見えて参りました。大量の単位の可能性・6000円・やる気と引き替えに健康診断書を手にした俺、そのまま大学にも寄らずにゴー・ホーム。いよいよ来るか無気力ウェーブ。絶望地獄破滅自殺、浮かんでは消えるネガティブワードと共に今日はひとまず夢の中へ。このまま永遠に眠れたらいいな、おやすみ。
うちの大学の学食はリーズナブルな値段の割に量があって味も割とよろしいので、美食大魔王こと俺様(マックのポテトが大好きです!)も大満足なハイブリッド・食スペースなのだけれど、それだけに人気も高くて、昼休みになるとハンパじゃなく混む。どっから湧いてきたのか知らないけど俺と同じくらいの年の若い衆が馬鹿みたいにやってきて、学食はさながらイモを洗っているかのようになってしまうのだ。1年生の頃はそこのスパゲッティ大盛り(とてつもない量)を食べるためだけに大学に行っていた俺様(美食家)も、その人混みの鬱陶しさに負けてついに大学そのものを諦めてしまった、という悲しいエピソードもある。(主に人間性が悲しい)
本当にあの混み具合が嫌だったので(あとそもそも昼をまたいで大学にいる事が滅多にないので)1年以上学食に行ってなかったのだけれど、今日は俺の大学復帰を記念して、他の連中が次の授業へ向かい始める昼休み終了5分前を狙い澄まし、学食での食事を楽しんできた。一人で。はは。男はいつも孤独。ウジャウジャ群れるのは好きじゃねぇ。オラそこでギャーギャー騒いでる野郎ども、人の迷惑考えな! 全く一人じゃ何も出来ない分際で、いけすかねえ。どれ、ひとつこの俺様がとっちめてくれようか。ギッタギタにのしてやる。てめえら、謝るなら今のうちだぜ。許して欲しかったら、俺を、仲間に入れてチョ。寂しいの。えへへ。
まあそんな捏造エピソードはともかくとして、一人でスパゲッティー大盛りを注文し、オレンジ色のトレーを手に学食をうろついてみたものの、昼休みがもうすぐ終わろうというこの時間なのにほとんど空いている席がない。なんたる事。っていうかとっくに食い終わってる連中が居座りすぎ。お前らは良くてもな、ここに、食べたくても食べられない哀れな青年がいるわけだよ。いや食おうと思えば立ちながら食えるけど、さすがにできない。というわけで食べたくても食べられない。おなかの空いた人が食事できないままでいたらどうなるか分かるか? そう、餓死だ。つまり俺はお前らのせいで餓死寸前。虫の息だ。(虫みたいな臭いのする息って意味じゃないよ!)この人殺しどもが! 末代まで呪ってやるぞ!
そんな事を心の中で叫んでてもしょうがないので、なんか孤独にもそもそ飯を食ってる人の多い負け組テーブルに混ざる事にした。うん、いいね、100人いたら100人が「こいつオタ」って思うような完璧超人デブ、勉強以外何も取り柄がなさそうな顔をしてるけど実は勉強もそれほど出来ないって感じのメガネ君、出席を取ったら半分以上の生徒に途中で抜けられたりしてそうなパッとしない教授(風のオッサン)などなど、付け入る隙のない布陣。ここに来れば俺の寂しさも幾ばくかは紛れるというものだ。きっと君たちも、「ああ、また仲間が一人来た。」と、内心心強く思っている事であろう。そう、確かに俺たちは単体で行動する一匹狼だが、やはり時には絆のようなものを感じたいのだ。例え、それが蜃気楼であろうとも…。
100人の仲間を得た気分でそのテーブルにつこうとしたら、思いがけず足がテーブルの角にぶつかってしまい、斜め前に座っているデブの水を大きく揺らす結果となってしまった。よく見てなかったから分からないが、ひょっとしたらちょっとこぼれたのかも知れない。悪い事をした。こういう時の礼節はわきまえねばなるまい、という事で「あー失礼。」と軽く謝っておく。いつでもお互い気持ちよく食事が出来るようにしたいものだから、ね。デブちゃんごめんよ。
しかし俺の誠心誠意の謝罪にもかかわらず、デブの野郎はあからさまに不愉快そうなツラでこっちを睨んでいる。挙げ句、舌打ち。こ…この野郎! ふざけんな! きちんと謝っただろうが! 人が下手に出てやったら調子に乗りやがって! 第一お前、なんで水の入った湯飲みが2つもあるんだよ! 1つにしろよ! カレー食ってるからか!? カレーだからなのか!? 馬鹿野郎! カレーだからって許されると思うなよこの絵に描いたようなデブ! お前みたいにデブ丸出しの食器の使い方する奴がいるからいつまでたってもデブの地位が向上しねーんだよ! いい迷惑だよこっちも! 死ね!
などと心の中で毒づいていたら3分くらいでスパゲッティーを食い終わってしまったので、普通に歩いて次の授業へ向かった。フフフ、前にいたデブよ、見たか。お前は水を飲むが、俺はスパゲッティーを飲むのだ(一流の美食家の証)。
もう限界。無理。眠い。7時なんて人間の起きる時間じゃない。深夜。きっとまだ電車も動いてないよ。だから起きても無意味。眠い。最低でも12時まで寝ないと倒れる。眠い死する。それは困る。よしそれでは寝よう。
ということで目覚まし時計のけたたましく鳴り響く午前7時、目にもとまらぬ速さで目覚ましを止めると、「昼まで寝るぞ」という鉄の意志を胸に、再び眠りについた。誰も俺を責める事は出来ない。眠いのはしょうがない。生理現象だからどうにもできない。我慢しろと言う方が横暴。俺は間違っていない。この場合は寝るのが正しい。だから、そんな目で俺を見ないで。許して。大学、嫌なんです。
そして見事に12時ぴったりに起床。心地よい目覚め。外を見れば雲一つ無い、気持ちのいい青空が広がり、空気は春の香りを目一杯に含んでいる。ゆるやかな昼下がりだ。バルコニーでうまい紅茶を一杯飲みたいところだが、我が家には良く虫が飛んでるベランダしかないので無理。代わりに部屋の窓を開け、日本茶を飲みながら漫画を読んで、時折そよ風に吹かれたりしつつ「ゆるやかな昼下がり」を実感する事にする。ちょっと今週は頑張ったし、これは、そう、自分に対する、ほんのささやかなご褒美…。ささくれ立った自分の心を、優しく癒してあげるの…。
とかやってたらうっかり3限もサボってしまった。さすがにやばい。自分を癒すつもりが、自分の前途を余計に暗澹とさせただけだった。不覚。これ以上のんびりしていると自分がどんな末路を辿る羽目になるのかが怖いくらいに分かるので(あー今日もサボりたいなー→こないだ1日さぼっちゃったけど案外大丈夫そうだった→じゃあもう一回くらいサボっても平気だよね→1ヶ月不登校→絶望)、死んでも大学に行かねばなるまい。俺よ、もう一度立ち上がれ。過去の自分と決別するのだ。
というわけで、余りにも嫌で吐きそう(マジで)になりながらも、何とか大学に到着。ギリギリで4限の授業に間に合ったのだけれど、その授業ときたら、70を軽く超えているであろうじいさんがモニョモニョと判然としない声で偉大な数学者の賛美をするだけというとてつもなくミステリアスな内容。なにこれ。この授業って情報ナントカってやつじゃないの。まあ初回だし何かの導入としてこんな話をしてるのかな、と思って辛抱強く聞いていると、なにやら話題が切り替わる予感。お、いよいよ本題来るか!? と思ったら、何たる事か話はじいさんの昔話へ。なんかじいさんは、昭和20年、つまり戦争が終わった年に大学を卒業したそうですよ。へー。戦時中は何かと大変だったそうです。なるほど。100人いたら5人くらいしか進級できないような厳しさだったけれど、留年したら兵隊に取られてしまうので、死に物狂いで勉強したそうな。あらそう。でも結局は工場で働かされる羽目になってしまって無念だったらしい。そっかー。魚雷を作ってたんだって。数学の話はまだかよ。そしたら仲間が作成途中の魚雷に吹っ飛ばされて死んだりしたらしい。寝ていいかな、っていうか喋り方がモニョモニョしすぎてて半分くらいしか理解できない。きちんと喋れない奴は教師するなと思う。
結局そのままどうでもいい話だけで授業が終わったので次の授業へ。あーかったるい。まあさっきの授業ほど退屈ではなかろう、と思って受けてみたらびっくり、今度の教授ったらどもりすぎ。喋り下手すぎ。そして授業つまんなさすぎ。なんか PC 関連の専門用語をどもりつつも早口で羅列して「こ、これは、じ、常識ですね」とかほざいて、それの繰り返しで終わった。なめんな。リテラシーだか何だかしらないけど、データベースの知識を標準装備してる大学生がそうそういると思うなよ馬鹿野郎。微塵も分かんねーよ。コンピュータの演算がどうこうとか知るか。もっと優しくしろ。いや、優しくしなくてもいいから、もっとちゃんと喋れ。どもりすぎだから。「え、えつ、えすきゅあ、えすっ、えすく、え… SQL」とか言われてもイライラするから。まあそれ以前に授業内容のつまらなさが致命的なんだけどな。今までずいぶん長い事学生やってきたけど、紛れもなく過去最大級のつまらなさ。圧倒的。一体何をどうしたらあそこまでつまらなくなれるんだっていうね。悪意すら感じるつまらなさ。あー酷かった。
というわけで愚痴日記でした。日記だけが俺の唯一のストレス解消法。病気。
モスクワピロシキトカレフコサック! ヘイヨー皆の衆、大学でロシア語を履修している岩倉だぜ、サンクト・ぺテルブルク! 1年の時点で単位を取ってるのが当たり前の第二外国語であるからして、もちろん教室の中に3年生は俺一人! レッツゲッダン、おいそこの後ろの方にいるお前、前から回ってきた出席表を見て「3年…」って呟くのはドントドゥーイット! ストッピングナウ! やめてくれ給え! 確かに俺はお前らフレッシュな1年生とはもう4歳も年が違う、本来なら卒業していてもおかしくない年齢だ、バットハウエバー、いつまでもハートはヤンゲスト! だから頼むから学年の事は忘れて! お願い! 許して!
という事で早速心が折れそうになってしまったロシア語だったのだけれど、3年まで放置してたばっかりにとうとう進級の関門となってしまったので、死んでも落とせない。だからそうやすやすと挫けてサボりだすわけにもいかない。つまり勉強しないといけない。死にたい。まあでも人生って我慢の連続だしね。こういう試練を乗り越えて成長していくっていう風に考えればなんとかなるかもしれない、貯まったストレスはピンポンダッシュとかで解決すればいいんだしね。よっしゃやるぜー!
早速わが忠実な僕こと Google を駆使し、まだ微塵も覚えていないロシア語のアルファベットを覚えようと意気込んだ俺は、まず自分の名前をロシア語に変換。ふむふむ、なるほど、俺の名前をロシア文字で書くと、 ИВАКЛА か。っていうかこれすら当たってる自信ないけどな。「ワ」って本当に「 ВА 」でいいのか。まあ「モスクワ」が「 МОСКВА 」なんだし、これでもし間違ってたら、それは俺が悪いんじゃなくてモスクワが悪い。モスクワが調子こきすぎたのがいけない。ってわけで責任転嫁の予防線も完璧に張ったことだしどんどこロシア語の勉強するぜー!
などと意気込んで次に書こうと思った単語が「ウンコブリブリ」。今時幼稚園生でもそんなセンテンスは口にしないって感じだけど、とにかく書きたいと思ってしまったものはしょうがない、これも勉強と思って頑張ろう。と、ここで問題発生、ロシア語には「ブ」系の音を出す「Б」と「ヴ」系の音を出す「В」というアルファベットがあるわけなんだけれども、果たして、俺はオーソドックスに「ウンコブリブリ」にすべきなのか、それともちょっとハイソに「ウンコヴリヴリ」とした方がいいのか。3分間、熟考に熟考を重ね、一つの結論にたどり着く。今日の勉強はここまで。眠いので寝よう。おやすみなさい。今年は60単位とるぞー!
「誰でも出来る! 楽チン自作 PC コラム」
第1回 「絶望」
というわけで岩倉だ。皆の衆、ご機嫌はいかがだろうか。俺は最低の気分だ。どうしてかは後で説明するとして、とりあえずこのコラムの趣旨を説明しよう。このコラムは、「PC を自作して、オタとしてのレベルを一段階上昇させたい!」と思っているオタクワナビーや、「そもそも自作ってなあに?」と首を傾げている超ビギナーを対象として、毎回、筆者岩倉が自作の ABC を懇切丁寧に説明していくという、ワクワクドキドキの一大スペクタクル絵巻なのである。是非、これからの快適な自作ライフの為に熟読して頂きたい。
さて、それでは今回は「自作 PC を作るのに必要なもの」について話していきたい。これが分かっていないと、パーツ集めの段階で混乱してしまい、自作をする上では全く必要のないものを買って、後々大いに後悔する羽目に陥ってしまう。筆者も以前、パーツを買うぞ! と鼻息も荒く秋葉原に赴いたのに、気が付いたら二次元の女性が様々なシチュエーションで裸になって淫らな行為をしたり、時には裸にならないで淫らな行為をしたり、はたまた嫌がりながらも体は素直に反応してしまったりするような、非常に興味深くはあるけれども自作には全く関係のない文献をいくつも買ってしまって、興奮するやらカバンが重いやらだった経験がある。賢明なる読者諸君におかれては、このような事のないよう留意されたい。
それでは PC を組み上げる上で最低限必要なものは何かというと、ケース、マザーボード、 CPU 、 ハードディスク 、メモリ 、そしてマザーボードにグラフィックチップが乗っていない場合はグラフィックボード、以上である。煩雑に思える PC の自作だが、意外に少ないパーツ量で作る事が可能なのである。あとはマザーボードとかに付いてる説明書を読んで適当に組み上げて適当に電源を入れるだけで OK 。がんばってね。予算は100万くらいあれば多分足りる。
というわけで第1回にして自作の全てを説明し尽くしてしまったので(どんなパーツを組み合わせて買えばいいかは店員にでも聞けよ)、ここからは実習のサンプルという事で、筆者の最近の自作状況について説明しようと思う。と言うかそれが本来書きたかった事なのだが、変な導入を書いてしまったばっかりに筆が滑りだしてしまった。失敗だった。ねむい。
さて今月の始めに我が自慢のウルトラスーパーハイスペッキングマシンが酷い事になったという事を書いたわけなのだが、本日、そのネオミラクルスピーディーマシンの状況に動きがあったので、今日はそれをお伝えしようと思う。
まず状況を死ぬほど簡単にまとめると、なんか PC の調子が悪いので色々いじってみたら、いじるたびに状況が悪化して、最終的には電源が入らなくなるという最悪の事態になった、という感じである。詳しくはログを参照の事。
さて、PC がブチ壊れた当日、とりあえず PC に詳しい友人数名に電話で相談し、マザーか電源か、どちらかがブチ壊れているのだろうという結論を得たのだが、後日、電源を借りて付け替えてみても、全く、微塵も状況が変化しなかった。つまり悪いのは電源ではなくマザーという事なのだが、その電源付け替え作業の際、一端 CPU を抜いて電源を入れてみたところ、なんと、ものの見事に電源が入り「 CPU 刺さってねーよマヌケ」というようなニュアンスの外人女性ボイスがスピーカーから聞こえてきた。アギャーッ! マザーご健在!? なんか全然わかんないけど悪いのは CPU だったの!?
まあコンピュータというものは実にデリケートなものであるからして、何が原因かというのは実に判断の難しい問題だ。だから理屈ではよく分からなくても、目の前の事実が「悪いのは CPU だったヨ」と告げているのだから、「そうスか」と鵜呑みにする以外にない。完璧な理屈に基づいて論理的に組み上げられた PC だが、その複雑極まる構成ゆえ、扱う人間は逆に感覚的にそれを扱うようになってしまうのかも知れない。っていうこの文章が一番よく分からない。誤魔化されてはいけない。
ともあれ悪者、打ち倒すべき魔王は(多分) CPU だという事が判明した。っていうか取り扱ってる最中に CPU のピンが折れた。ひどい。自作をする人間として最もやってはいけない低レベルなミス。恥ずかしい。本当に CPU が悪いか悪くないかは別として、とにかく新しい CPU を手に入れねばならない。
そして CPU が折れたと同時に筆者の心も折れたその日から約2週間が経過し、本日、ついに心優しい友人から CPU (セレロン1.7 GHz)を頂戴し、胸を躍らせながら、今はもう動かないこの PC にセレロンをパイルダーオン&電源オン。長かった…ハイスペックマシンの速度とWin2k の安定度に慣れてしまった自分にとって、ゲロ重い昔のマシンで死ぬほど不安定な Win98 を操る日々というのは、余りにも辛く、耐え難いものであった。しかしそんな生活とももうおさらばだ。今日からは、以前よりスペックは劣るにしても、十二分に快適な PC ライフが遅れるようになるに違いない。ああ、早く、一刻も早く快適な環境で音楽を聴き、ネットを駆けめぐり、動画を鑑賞したい!
はやる気持ちを抑えつつ、震える指で電源ボタンを押し、そして回り出す各種ファン達。耳に懐かしいあの回転音、今の自分には天使達の清らかな歌声のようにも聞こえる。胸に溢れるこの安堵感、まるで、母の胎内で羊水に浸っていた頃を思い出すかのよう…っていうかファン止まってるんだけど。 oioi !! そりゃねえよ! まさか…まさか…ッ!?
焦る気持ちを何とか抑えつつ、震える指で電源ボタンを押し、そして回り出す各種ファン達、0.5秒後に停止。早ッ! 止まるの早ッ! と〜〜〜ま〜〜〜る〜〜〜の〜〜〜〜…早ーーーーッ!!!!! (T シャツを引き裂きながら絶叫)
って事で、毛ほども状態は改善しなかったので、ぶっ壊れていたのはマザーと診断された。絶望。もう嫌だ。俺のは自作の才能がないんだ。才能とかそういう問題なのかは分からないけど、もう、なんだろ、多分 PC の精に嫌われてる。組み立ててるそばからその妖精がパーツというパーツに静電気を送りまくってる。そうとでも考えないと納得のいかない事態。もう嫌だー。誰か助けて。
というわけで絶望という名の死神に魅入られてしまった岩倉をどうか励ましてやって下さい。具体的に言うと、トップ絵を下さい。いちご帝国の、右下の白い部分に表示させる画像、どなたか作っては頂けませんか。熱烈募集。「やるよホラ」という現人神様は、岩倉までメールを。寛大な精神で、どうか、乞食に恵んでやるような感じでひとつ、宜しくお願い申し上げます。マジで。
昨日はなんか怒りにまかせて勢いで「トップ絵募集ー!!」とか言っちゃったわけですが、気持ちが落ち着いてきたら「そんな大それた事を俺がしていいのか」と猛烈に不安になって参りました。バナーの募集なら以前に投稿 BBS まで設けて大々的に行い、読者様のご厚意により多数のバナーを送って頂いて非常に感動した経験があるものの(マフラーのバナーページ参照)、マフラーの頃とは違ってこのサイトにはびっくりするほど人が来ていないみたいなので、分不相応だったかも、などとドキドキしている次第です。
まあでも言うだけならタダだよね。トップ絵欲しいと言ってもバチは当たらないはず。神の怒りに触れて目の前のおいしそうなお肉がボロ雑巾に変化したりはしないはず。ちょっと恥をかくだけで済むはず。どうせあんま人来てないし、人通りの少ない道で割と大きめのデシベルで鼻歌を歌う感覚で「トップ絵くださーい!!」って叫ぶ事にしようと思います。という事なのでトップ絵くださーい!! あーすっきりした。これで何の応募も無かった時の自殺衝動が30倍くらいまで高まったけど、それはそれ。人間、死ぬ時は死ぬからね。生きる時は生きるし蘇生する時は蘇生する。下痢する時は下痢するし、便座に前の人の温もりが残っている時は残っている。へその臭いをかいでみたらやたら臭い時はやたら臭いし、街角でティッシュを配ってる人を無視して通り過ぎた後に「あの人も仕事であんな事やらされて大変だよな、貰ってあげれば良かったかな。やっぱ自分があのバイトやってたら、いいから黙って受け取れよ、ってブチ切れるだろうしな」とか色々考えた挙げ句、やっぱり次のティッシュ配りを見かけても無視する時は無視する。そういうわけだ。要するに、トップ絵を下さい。
それで画像の形式やサイズなどですが、形式は jpg gif png のどれかでお願いします。サイズは基本的に300×300以内で。画面右下のスペースに表示する関係上、それより大きいと本文とかぶってしまうためです。それより大きい画像はこちらでリサイズ修正しちゃうと思います。(本文と画像がかぶっても大丈夫そうならそのまま行くかも知れません。)
何しろこんなサイトですから、どんな適当な画像でも大歓迎です。元々デザインもへったくれもないので選り好みなど出来るはずもありません。まあさすがにモロ画像とかは載せられないのでボツにした挙げ句僕が有効に活用しますが、よっぽどの事がない限りは有り難くトップ絵にさせて頂きます。ランダム表示スクリプトを使う予定なので、何枚来ても安心。お気兼ねすることなくビシバシお送り頂ければこれ幸いです。頂いた画像はトップでランダム表示するだけではなくて、一覧表示するページも作る予定。ちょっとなんか口調が本気すぎて薄ら寒いですが、そんな感じで。岩倉とかいうゴミに何かを送りつける人はクリック!
さすがに堪忍袋の緒が切れた。大学無理。とうとう俺のほんの少しのやる気も枯渇した。思えばこの一週間、俺は頑張ったと思う。慣れない登校にも耐え、友達のいなさすぎる状況にも耐え、理不尽な健康診断にも耐え、大学の後に控えているバイトにも耐えた。しかしそれもとうとう限界、朝なんて眠いし電車マジ混んでるし近くに女の人がいたら痴漢に間違われないように気を遣うのに精力を使い果たすし、全くもっていい事がない。だから午前中の授業なんてどう足掻いたって出られるわけがない。今まで律儀に朝から大学に行ってたのなんて奇跡みたいなもんで、やっぱり普通に考えれば大学というのは、午後からいくもののはず。間違いない。というわけで俺は午前中全部寝ていた。そして4限の一般教養、後にバイトも控えているし眠いし、あんな授業に注ぎ込むエネルギーなど1ピコグラムたりともないと断言する。少なくとも今週くらいサボっても余裕のはず。だから今日は、必修の3限だけ出席して、それ以外の授業は全てサボり倒してやったのだ。ざまあみろ。大学がナンボのもんだよ。マジ上等。かかって来いよ。俺はそんなところに縛られるほどつまらねえ男じゃねえんだよ。
っていうか折角出席してやったのに、出欠の確認をしないままつまらねえ授業をやり終えた3限の教授、てめぇいい加減にしろよ。このロリメガネ。どこからどう見ても中学生を買ったりしてそうなツラしてる分際で、この俺様の渾身の出席を確認しないとはどういった了見だ。講義なんて微塵も聞いてないんだし出席取って貰わなかったらこっちとしては困るんだよ。ふざけやがって。覚えてろよ。次の授業、お前が手を抜くために使用しているプロジェクターを俺が乗っ取り、その上に座り込んでやる。無論、生ケツで直接、だ。普段は訳の分からぬ公式などが表示されているスクリーンやモニター、その全てに、俺のアナルが映し出されるわけだ。フューチャリングマイアヌス。覚悟しておけ。地獄はすぐそこまで来ている。有象無象の区別なく、私の肛門は許しはしないわ。(帰りの電車でヘルシング5巻を読んだ)
そういうわけでもうぶっちゃけ現実世界に俺の夢や希望はない、あるのは悪夢と失望ばかり。もう現実イヤーッ! リアルうざーい! 一歩進むごとに「自分がこれから先まともに生きていけそうにない」という不安が確信へ近付いていくので、もう歩みを止めて引きこもります、家に引きこもります。家は家でもホームページ。自分のサイトに引きこもります。そしてそんな自分のこれからのわくわくネットライフ、それが果たして良い方向へ向かうのか、もしくは悪い方向へ向かうのか、それを占うのが、そう、先日からお伝えしているトップ絵募集企画なわけです。そういうわけで、またしても前置きが酷い長さになりましたが、トップ絵の集まり具合について。これが本題。
何とですね、この上なく有り難い事に、既に10人以上の、と言うか現時点では10人なんですが、とにかく10人以上の方々からトップ絵を送って頂けました! 普通にかわいいものから唖然とするほど適当なものまで、バリエーション豊か! すげー! インターネットすげー! いや、本当に凄いのはインターネットではなく、僕のような人間にトップ絵を送って下さる皆々様のその心の美しさです。人の心が薄汚れていると言われて久しい今の日本ですが、しかし、やはりどこかに清らかな心を持った聖人というのはいらっしゃるものなのだな、と思いました。僕はまだまだこのサイトに引きこもり続けていいんですね! 頑張って引きこもります!
頂いた画像は明日から公開させて頂きます。それとトップ絵の募集は引き続き行っていきますので、もしよろしければ恵んでやってください。お願いします。というわけで今日で最後の mail to 岩倉リンク。そうそう、トップ絵一覧ページで絵を描いてくださった方のサイトにリンクさせて頂きたいので、もしサイトをお持ちで「リンクされてやってもいいよ」という場合は、サイトのアドレスもオマケに付けて頂けるとこれ幸いです。
皆々様から送って頂いたトップ絵を表示できるようにしました。リロードするたびに変わります。感動。バンザーイ! インターネッ子最高! 感謝してもしきれません。超イカすトップ絵を送って下さった皆様、本当にありがとうございました! もう全然来なかったらどうしよう、と震えは止まらず、噛みすぎた爪はボロボロになり、盛りのついた猫の鳴き声が赤ん坊の泣き声に聞こえ、家族がトイレに向かう足音にいちいち驚き、やっと眠れたと思ったら階段から落ちたような感じになってビクッて目覚める、そんな毎日でしたが、もう不安に笑顔でセイグッバイ、新しい自分にハローハロー。明日からは何かいいことがありそうな予感がします。多分アラブの石油王が「息子よ」とか言って迎えに来る。100を超える従者をお供に俺の家へやって来る。ターバンを巻いた、口ひげの豊かな福々しいおっさんが涙を流して俺に抱きつく。アラブの言葉で「許してくれ」と繰り返す父。俺は日本生まれの日本育ち、日本語以外の言語は理解できないはずなのだが、何故か父の言っていることは分かるのだった。そうか…俺はこの人の息子なのか。そう無意識に実感した。そして自分でも驚くほど流暢に、アラブの言葉が自分の口から溢れ出るのだった。「マハラジャ アリババ サウジアラビア」。これは「父さん、もういいんだ。もう、いいんだよ…」という意味で、いや、実際にはそういう意味ではないかも知れない、しかし大切なのは心だ。真心さえあれば、意味は言葉の後に付いてくる。だからその時、父と俺の間に限り、その言葉は紛れもなく、「父さん、もういいんだ。もう、いいんだよ…」という意味なのだった。俺の胸の中で号泣する父親。「そ、そうだ、お前に何でも好きな物をくれてやろう、それが、私のせめてもの罪ほろぼしだ。どうだ、何が欲しい?」そして俺は穏やかな目でこう言う。「今後ともトップ絵が欲しい。」そういうわけなので今後も引き続き募集します、トップ絵。是非。宜しくお願いします。
なんか今日はインターネットの人たちが集まって結成された史上最弱の草野球チーム「東京インディージョーンズ」(ひでー名前)の練習っつうか、適当に球場に集まって適当に野球したり走ったりノックしたりスピットボールを投げた投げないで本気で喧嘩したり途中で爆発して大量の釘が打者を襲う魔球を駆使したり監督が選手の耳を食いちぎったりして遊ぶらしい。俺の脳内のリサーチ団体「糖尿リサーチンコ社」(社長:俺)の調べによると、インターネットを趣味としている人間の実に40%が運動音痴であり、サイトを持っている人間に標本を絞れば、その割合は70%にも達するという。ゴミども。つまり順当に考えれば「東京インディージョーンズ」に参加している人間の半分以上が間違いなく運動音痴であるという事。なんか飛び入り参加も OK っていうか毎回告知を見て行きたいと思った人だけが行ってるまとまりのないサークルみたいなものなので、公式ページを見て行きたいと思った人は行ってみてはいかが。初対面断然歓迎。2チーム組めるくらいは集まるし割と楽しい、らしい。「らしい」というのは、実は俺は参加した事がないから。そしてこれからもきっと参加しない。だって運動が嫌いだから。走りたくないから。かったるい。でも最初は「行くよ行く行く〜」とか主催の人に言っちゃってたので、罪ほろぼしの意味を込めてここで紹介。許して。そういうわけなのでせっかくの休日をネットで潰そうとしているそこの馬鹿、野球でもしてくれば。
振り返ってみると先週は当然のようなツラをして大学の1限をサボりまくった。5日のうち3日はサボった。しかも残りの2日もものの見事に遅刻したし授業寝まくった。よしよし、来てる来てる。流れ来てる。留年への雄大な流れが、ナイルの如くな。どうしよう。まだ大学が始まってから2週間しか経ってないのに。それなのに、アタイ、こんなに胸が苦しい。これって、もしかして…。
もしかしても糞も、胸をこれほどまでに痛く締め付けるこの感情は、紛れもなく、死に至る病であるところの絶望。俺がこの小さな小さな心に植え込み育んできた、余りにもひ弱でか弱い元気、やる気、本気、根気、勇気、これら5つの木(教育の基本)は、マツクイムシに食い荒らされる松の如く、見るも無惨に朽ち果てたのだ。後に残ったのは荒涼たる焼け野原、進めど進めどガイガーカウンターは常に MAX の値を示し、放射能の影響で巨大化した昆虫が我が物顔で闊歩する地獄絵図。あ、ちょうちょさんだ! おっきいなあ! あれれ、僕の頭にちょうちょさんがとまったぞ!? んもう、重いったら、ちょうちょさん(笑)。グサッ。ギャーッ! 長細いつるのような口が、僕の脳天を貫いた。ぢゅるぢゅる。吸われる脳味噌、遠のく意識、飛び立つちょうちょさん。かくして僕の一生は幕を閉じた。その後、僕の体からは冬虫夏草がニョキニョキと生える事になるのだが、それはまた、別の話。っていうかもう駄目だ。俺はもうダブる。この糞みてえな大学での在学期間に、更に1年上乗せする羽目になる。既に中学や高校で過ごした時間よりも長いこと大学にいるってぇのに、もうこれ以上は死んでもご免だ。ご免だが、しかし、口でどうこう言ってどうにかなる問題でもない。日記にこんな事を書いたところで、現実は何も変わりはしない。そうさ、いつだって、本当に大切な事は言葉なんかじゃ解決しやしないんだ。この両手は何のためにある。何かを動かすためだろう。だから今こそ両手を使え、俺の未来を動かすために。などと格好いいけど良く意味が分からない事を言ったって、単位は貰えない。単位が欲しい。
しかしこの2週間、そう、たったの2週間で俺の心はボロボロだ。俺の心の風見鶏はポジティブな方角を示していたはずだったが、いつの間にかネガティブな方角を示すようになり、そして今日、ついにポッキリと折れてしまった。風見鶏、死す。やる気の風、吹かず。だって、これから先、夏休みまで少なくとも3ヶ月はこのような生活を続けねばならないのだとしたら、3ヶ月=約14週間=2週間×7、つまり今の7倍は心が折れる事になってしまう。俺の心が今の7倍折れるというのは、森繁久彌があと7倍年を取るというのとほとんど似たようなものであって、要するに死亡確定。ポックリだ。いやポックリどころじゃない、多分「ポッ」の辺りで既に死んでいる。「クリ」まで言わせる間も与えず、とんでもない速さで魂が抜けていくのだ。だからこれ以上、大学に通う事はできない。リスザルのようにか弱い俺は、大学死してしまう。
つまり、大学を諦めれば絶望的留年が待ち構えているから大学をサボるわけにもいかないが、大学を諦めずに頑張れば魂が抜けて死亡、という、ザ・袋小路。もうどうする事も出来ない。手の施しようがない。それじゃあ自分は一体何をすべきかと言えば、そう、インターネット。インターネットはいい。何しろ現実を忘れられる。いや実際には忘れられないけど何となく忘れたような気分になれる。だからとてもいい。いくら考えてもどうにもならない事など忘れて、今宵はインターネットに酔いしれようではないか。ダイブ・トゥー・ワイアード。ここでは、いつもと違った自分に逢えるの…。
だけれど、どうしてか、サイトに何事か文章を書こうとすると、どうしても大学の事が真っ先に浮かんできてしまう。それまで忘れていたはずのものが急激に浮上してきてしまう。忘れたいのに、そして忘れたつもりだったのに、大学の姿が脳裏に浮かんでは、消え…。これって、やっぱり、アタイが実は心の奥深くでは大学の事を想ってるから、なのかな…。ドキドキ…。なんだか胸がちくちくするよ…。これって、もしかして…(2段落目に戻る)。
上のループを100回くらい繰り返す。これを留年スパイラルと呼ぶ。テストに出るよ。(岩倉ゴミ麿 著、「留年するための100の方法 〜単位はどこに消えた〜」 第二章「自分の家と人の家は臭いが違うけどなんでかな」より抜粋)
いくらなんでもここしばらくの俺は甘すぎた。何物をも引き裂く鋭い牙や爪を仕舞い込み、飼い慣らされた振りをし、あの屑組織に媚びへつらったのは、大いなる間違いであった。本来、俺は孤高の肉食獣。ナイフみたいに尖っては触るものみな傷つけ、仲間はバイクで死に、ガードレールに花を添えて青春あばよと泣き、卒業式だというけれど何を卒業するのだろう、ララバイララバイおやすみよ、ギザギザハートのアップリケが入ったパンツを身体検査がある日に履いて行っちゃって大ピンチ、みたいな、なんか良く分かんないけどとにかく危険な男。ハードボイルド。俺の後ろに立つな。(臭いから) そんな俺が一瞬と言えどもあんなものに尻尾を振っていたとは、何たる不覚であろうか。
「大学」。俺にとって大学とは、本来爆破したり水攻めしたりする場所であって、決してそこで勉強したり飯を食ったりするような所ではなかったはずだ。それがどうだ、ここしばらくの俺ときたら、大真面目に出席を取り、ノートを取り、一冊3000円もする教科書を何冊も買い、あまつさえ、今年中に60単位を取るなどという理解不能の目標まで掲げ出す始末。とんだ腑抜け野郎だ。こんな事でどうする。俺の生き様は、もっと情熱的で、多感で、それでいて時に遠い目をし、傷つき、傷つけ、時に憎しみ合い、そして抱きしめ合い、遠ざかる雲を見つめて、まるで僕たちのようだねと君が呟く、風に吹かれて歩いてゆくのさ、白い雲のように。なんか最後の方は猿岩石が混入したけど、とにかくそんな生き方だろうが。そんな猛き魂を持った俺が大学通いなどでくすぶっていていいのか? そうだ、いいわけがない。
という、長くそして間違っている自己啓発の末、本日、とうとう大学を丸一日サボる事に成功した。やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
そして全身を支配する、あの罪悪感の入り交じった開放感、絶望感に裏打ちされた期待感。自転車に乗りながら考える。これから一日、何をして過ごそう。そしてこれから一年、どうやって生きていこう。俺はゲーセンで2時間ばっかし時間を潰し、ラーメンを食い、本屋に寄って、いかにも大学に行ってきたようなツラで帰宅し、バイトの時間まで寝て過ごした。誰か俺を本気で殴ってくれ。俺、やっちゃったよ。また、やっちまったよ…。