NO2

2004年03月06日

いやーマジで治らないわ日記脳。いい加減うんざりなんだけど快方に向かう気配がビタイチない。特に寝る前とか深刻にヤバいよ。気が付いたら日記文体でものを考えてる。自分の思考のほとんどを、サイトにアップする前提でまとめてる感じ。普通に何かの病気なんじゃないかって心配になってくるよ。ほんと、気付いたら日記調の文体が脳裏に浮かんでるんだもんなぁ。最近は、もういい加減気持ち悪いってんで、日記野(脳の「日記」を司る部位。言語野の右下らへんにあると言われる。)の活動が活発化してるのを自覚したら、なるべく日記文体じゃないような物の考え方をするように心がけて、迂闊にも日記脳ぶりを発揮してしまった自らの甘さを責めるようにしてるのだけど、その自戒すら、反省する気持ちすら、気が付いたら日記の文体になってるからね。反省日記になってる。これに気付いたときは本当に震えた。やばいやばい。多分これ不治の病。一旦日記モードに入ったら、深層心理に存在する潜在的日記欲が満たされるまでは、決して日記文体で物を考えるのをやめられない。日記シンドローム。余りにも不安で心細いので、出来れば「安心しろよ、俺もそんなだよ!」「大丈夫、私もそういう感じよ!」という全国の日記脳メイツからの応援を求めます。そして日記脳リンクを作ろうと思います。作るのは確実ですが、果たしてそのリンクが脳内日記の枠を飛び越えてワールドワイドウェッブ上にまで這い上がってこれるのかは、誰にも分かりません。

(追記:なんか反応があったので色々書きました。リンクもできたよ!)

ところでそういった日記脳患者がこの世で最も多く集まるであろう陰惨なイベント、ドクデスの第七回が3月19日に行われるそうで、小生も懲りもせずに5回目の DJ に挑ませて頂きやんす。本当は持ち時間の全てを「日記脳について考えるシンポジウム」として使い、患者同士の触れ合い、語り合いなどを通して、未だ解明されない奇病・日記脳についての理解を深めたいところですが、ドクデス終了後、激怒した主催陣によって四肢切断され塩漬けにされるのは間違いないので、おとなしくテクノとかそういう雰囲気の音楽をゴリゴリかけます。みんなきてねー。

Posted by iwakura 00:29

NO3

2004年03月07日

日記脳についていくつか反応を頂いたので紹介します。無人島だと思ってたら、たき火の煙に誘われてみんなが集まってきた! 俺は孤独じゃなかった! 安心した! まずは Mari さんからのメール。

「日記脳」わかります。
私なんて、一時期は「日記筋肉」なるものが作動してしまっていました。ボーッとものを考えてるとき、「今日の夕飯は、、、」ていうのを、各指先が「k-yo-n-o-yu-han-ha...」ってタイプしてるの。ポケットの中とかで。もはや自律神経失調症ではすまされない。
でも急に止まった。あれはなんだったんだろーか。

私は、多発性日記シンドロームと呼んでいました。

というわけでいきなり重病患者です。「何かを日記文体で思いついた→タイプする」っていうのが完全に条件反射になってしまっているわけで、ここまでくるとパブロフの犬にも似た哀愁を感じざるを得ません。「日記筋肉」というよりは「日記脊髄」。人類はこうやって全身を日記に蝕まれていくのです。もし自分の子供がこんな状態になってたら号泣する。泣いて謝りながら、強く抱きしめる。(でも子供は依然無表情のまま)(「待っててね…今暖かいココア入れるから…」と子供に背を向けた瞬間に刺されて END)さて、知らぬ間に治っていたとの事ですが、それはひょっとしたら症状が第二期に入ったのかも知れません。鳴りを潜めたからといって安心していると、知らぬ間に体中が日記に汚染され、第三期に入った途端、思い付いた日記を大声で読み上げ出したりするのではないでしょうか…。馬鹿げた話だとは思いますが、用心をするに越したことはありません。今後ともお気を付け下さい、お大事に。

さて次は非日記脳と思われる名無しさんから。

日記脳になると何がいけないんでしょうか?
別にいいんじゃないでしょうか。人間だもの。
さて相田みつを臭の漂う励ましメールを頂いたわけですが、そうですね、確かに実害はないように思えるかも知れません。しかしよく考えて下さい、WEB 日記というのは人それぞれ、ある程度決まった形式、作法のようなものがあるわけです。例え脳内といえども、日記である限りはその決まり切った形から抜け出す事は困難なわけで、その縛りを受け続ける限り、その人の思考の幅というのは、平常時のそれと比べれば少なからず狭まっていると言えるのではないでしょうか。すなわち、日記脳は柔軟な思考の妨げとなりうるのです。と言うかそんなもっともらしい理屈以前に、キモいので困っているのです! 人の思考を盗み見できるテレビがあるとして、あるチャンネルで延々日記文体での考え事が放送されていたらどう思いますか。たまに一部の表現をやたら推敲したりするんです。それで「そもそもさっきの部分の展開がさー」とか言い出して、前の部分の修正を始めるわけです。本当は真面目に考え事をしていたはずなのに、いつの間にか脳内日記の校正になっているのです。言ってしまえば、単なる内省を、人に見せるような文章に整形しているわけです! 誰も見せてくれとは言っていないのに! おいお前はそこまで人の目が気になるのか! 人に見られること前提か! というわけです。この事を明確な文章にしてしまうと本気で気持ち悪いのでなかなか言えませんでしたが、日記脳のキモさの急所を伝えるため、決死の思いで書きました。どうですか、だから苦しんでいるのです…。ご理解頂けましたでしょうか。

あと一通、「僕も、日記を書かないと陰部が痛痒く腫れ上がる、日記コンジロームなんです!」という旨のメールをくれた人がいましたが、日記脳に真剣に苦しんでる人間に対して、おもしろ半分におもしろアピールのメールを送った罪は実に深く重い。洗えば洗うほど陰部に恥垢が溜まる呪いをかけましたので、ハンパなく臭いチンポを股間にぶら下げてこれからの人生を過ごして下さい。あとバンドマン頑張って下さい。

☆作っちゃった! 日記脳リンク!☆

C&P 3月7日 … 日記脳の気持ち悪さについて。その点には全く持って同感でして、さっきも書いたように、知らぬ間に「考えている事を、人に読ませる程度の文章にしようとしている自分」が登場して、勝手に日記を構築しだすわけで、それを自覚したときの薄気味悪さと言ったらありません。何とかしたい。後半部分の、「書きたいことを書けないストレス」というのは確かにあって、俺もバイト先の事とかは死んでも書けませんが、そもそも「書きたい欲」が薄いので助かってるかなという感じ。

20歳過ぎたらあっちゅーま。 3月6日 … 体の相当深いところまで日記にやられているのでしょう、後半部分にかなりの混乱が見られます。日記脳はなるべく鍛えずに衰えさせたいものです。あとラストに突如登場した、「ジャポニカ待ってるにょー。」という何の脈絡もない謎のコメントに衝撃を受けましたが、その直後に私信と分かったので安心しました。余談ですが、20歳過ぎたらあっちゅーまというのは本当にそうだと思います。ついこないだ20歳になったはずなのにもう3年半も経ってしまった。何かがおかしい。(追記:症状についての説明を頂きました。ありがとうございます。)

ニアデスハピネス 12月16日 … 脳みそというのはいい加減なので、日記を脳内で書いているとは言っても、割と細かいところで誤魔化しがあって(例えば日記的にオイシイ部分しかまともに作られてないとか)、口に出そうとしてもなかなか難しいんじゃないかなという気がします。と言うか、あらかじめ頭の中で日記を組み立てたとしても、考えた先から前の部分を忘れてしまうと思うので、完全な口述筆記なんていうのは夢のまた夢です。口述筆記で読み上げるための原稿を用意すれば完璧ですが、二度手間。

Posted by iwakura 23:43

許してくれ

2004年03月11日

結局大学はどうなったんですかっていうメールがしつこいくらい来るんだけどお前ら何期待してんだよ。まさか、おい、りゅ…とかそういう、なんかそれっぽい事になってるとでも思ってるの? アホか。この俺がりゅう…アレするわけないだろ。確かにさっきから、あの単語の持つ言霊に怯えて、そのものズバリをタイピングすることに踏み切れていないけどもだな、よく考えてくれよ、俺ももう今年で24歳だよ。既に1浪1留してるわけだし、これ以上足踏みできるわけないってことくらい分かってくれよ。マジで家追い出されて野垂れ死にするよ。そんなことになるのは嫌だからね、一応頑張って、4年生に、なりました!!! バンザーーイ!!!

何がバンザイだ馬鹿野郎。うちの大学は3年から4年にはオートであがれるんだよ。そういうカラクリ。だから留年なんてするわけない。つまり今年は安心だった! さてここで問題です、人は安心するとどうなるでしょう? そうですね、怠けますね! そしてここに、岩倉という超人的なまでに怠け癖のあるゴミクズがいます。では第二問、果たして彼は、この1年をどう過ごしたでしょう!? これはサービス問題みたいなものですからね、ここを落とすと他の受験者に差を付けられてしまいますよ! まあ分からない人はいないと思いますが、答えは勿論、「この世のものとは思えないくらい引きこもった」ですね。皆さんよくできました。具体的に言うと後期は最初の3回くらいしか大学に行ってません。ロックだね。というわけで最後の問題。そんな出席率で単位は取れるでしょうか取れるかバカ!!!!!!!

そういうわけで今年度の取得単位も(「も」に注目!)ヘタをしたら一桁かもしれなくて、「60単位取らないとやばい」などと昔の日記で言っていたのにどういうことでしょうね。はっきり言うけど次の一年で卒業すんの無理だよ。普通に考えて不可能。どうしよう。どうしようもない。座して死を待つのみ!! いよいよ俺の前に TAIGAKU という選択肢が浮上してきたわけだが、はっきり言ってそんなことを言ったら色んな血縁関係の人に50回くらい殺されるので、とりあえず今のところは「大学どうなったの?」「ああ、ちゃんと4年になれたよ」という返事をして誤魔化しておいた。ふー危ない危ない。

で、そしたらなんかさ、親父がすごく喜んじゃってね、明日はお祝いに寿司だ! とか言い出してて、家族もそれに大賛成で、必死の思いで学校に行くことができた不登校児みたいに「よくやった!」とか誉められてて死ぬほど居心地が悪いんだけどどうしよう。あのさー実は俺全然頑張ってないんだよ! エスカレーターなんだよ! でもそんなこと言えない。とてもじゃないけど言えない。勇気ない。頼むから祝わないでくれ! ただでさえ俺は浪人とか留年とかしてるんだよ! お願いだから…誉めないで…。良心がきしんでねじ切れそうだ! そしてあと数週間もすれば、俺の取得単位状況の書かれた書類が家に郵送されてくるわけで、その紙を見た家族がどれだけ落胆するのかを想像するとストレスで胃が爆発しそうになる。あーーーー困った!! ここまで酷い自業自得もない! マジでほんとに破滅見えてきた。核戦争はまだなのか! とっととしろ!

Posted by iwakura 02:11

おとろえ

2004年03月16日

あんまり暇だったので、いっちょスーパーマリオワールドを96ルートコンプリートクリアしたろかい、てな感じでコントローラーを手に取った。これでも小6の頃はね、かなりブイブイ言わしてたもんよ。悪いけど。3つのはてなブロックを順番に叩いて 1UP するボーナスゲームとか死ぬほど得意だったからね。まああれは得意っていうかマント状態でスピンジャンプすればサルでもパーフェクト取れるけどさ。とにかく得意だった。ヨッシーでハナちゃん食いまくり、青ヨッシーで飛びまくり、赤ヨッシーの炎を吐く能力はむしろ邪魔。そして黄色ヨッシーは全く使いこなせなかった。そんな俺が現役マリオプレイヤーに復帰すると聞いて、マリオワールド界はもう騒然。あの悪魔が帰ってくる!? 恐怖に怯えるクッパとその仲間達。だが今更命乞いをしても無駄だ! 正義の光をまとってはためくキノコの旗の下、ヒゲの中年と緑色の生物の無敵タッグが貴様らを成敗してくれる! 気合いも十分にゲームスタート! まずは黄色スイッチを押すべくスタート地点左のステージに挑む俺ことマリオ。そう俺はマリオ。てめーら皆殺しだ! 殺気にまみれた俺の前に現れたのは、何故か甲羅もなしに生まれたままの姿で坂を滑り落ちてくる亀の中身。そうか…貴様が記念すべき犠牲者第一号か! 踏み付け御免! 遙かな青空へ舞い上がるイカロスの如く、糞亀目掛けて飛び上がる俺ことマリ…ややっ!? 画面には何故か、飛び上がることもなく、滑り落ちてきた亀の中身にブチ当たってあっけなく死んでいく俺の姿が。バカな…。まだステージが始まって3秒くらいだぞ!? もしや、10年余りのブランクを経て、俺の腕は信じられないほど鈍ってしまったのか? いやそんなわけはない。ちょっと今は油断しただけ。今一度、勝負だ糞亀! 意気込みも新たにステージスタート。バカの一つ覚えて滑り落ちてくる亀。フハハハ、貴様の戦法などお見通しよ! 自分の愚かさをあの世で嘆くがいい! 今度は見事にジャンプする俺の分身。もらった! 今や、俺の真下で無様に寝そべる亀公の生殺与奪権は、完全に俺の手の中にある! 死ねぇぇぇい! と、ここで想定外の出来事が! 思ったよりも空中での軌道の制御が難しい! うわっ体が言う事を聞かねえ! しまった踏むのに失敗した! 亀の4ドットくらい隣に着地してしまった! ええいこうなったら今一度ジャンプを…などと考えている間に、起きあがった亀がこちらにヨチヨチと歩いてきて、激突して死んだ。えーっ!? ちょっと待ってくれ…もしかして…俺は…ヘタ!? ドヘタ!? 普通こんなところで2回も死なない。やばい…これは実にやばい…! …いや! そうではない! いくら知能の低い亀たちとは言え、この10余年、全くの無為に過ごしてきたというわけではあるまい。やがて訪れるであろう破壊神(俺)の到来に備え、日々自らの鍛錬に励んでいたということであろう…。敵ながらあっぱれ! 道理で強いと思ったぞ! というわけで油断は大敵である。たかが亀の中身と言えど、一人の武人であることを忘れてはならぬ。最早我が慢心は消え去った! 全力を持ってうぬらのお相手を致そうではないか! ステージ、スタート!! 滑り落ちてくる亀! カァーッ! こやつは強敵と判断した。よってジャンプで身をかわし、そのまま前進するが最善! 華麗に宙を舞う我が輩。クックック…滑り落ち戦法打ち破ったり! と、勝利の美酒に酔いながら鮮やかに前進していくと、前方から巨大な大砲の弾が! なんと禍々しい姿であるか! このような大量殺戮兵器の存在を許してはならぬ! 平和の使者たる我が、踏み付けにしてくれるわ! カァーッ! 真っ正面からぶつかって死んだ。もう…俺ダメかな。静かにコントローラーを置いて、自分が、いつの間にか「ゲームの下手なオッサン」になっていた事実を見つめた。人はこうして大人になっていく。ゆめゆめ忘れることなかれ。

Posted by iwakura 06:12

CDどっかいった

2004年03月19日

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いよいよ本日24時よりドクデスなわけですが、実は今回のドクデスではドクデスマンを復活させようという話がありました。ドクデスマンというのが何かというと、約一年前に発表された、絶望的画力と破滅的構成でお届けされる、一種の啓蒙マンガです。ドクデスマンさえ読めば、一体ドクデスでは何が禁止されているのかが楽しく愉快に理解できるという、文化庁メディア芸術祭賞の受賞も夢ではない傑作。渋谷の安くてうまい寿司屋でビールを飲みながら大学ノートに殴り書きしたものが、何のてらいもなく掲載されてしまうのだから呆れます。清書とかあるだろう普通。というか言葉ではいくら言ってもひどさが伝わらないと思うので、下にドクデス V で公開されていたドクデスマンをそのまま貼り付けます。マンガが岩倉、文章はドクデス副主催の竹田という人のもの。

ドクデスマン

 説明しよう!ドクデスマンとはドクデス星雲からドクデスの治安を守るためにやってきた期待のニューカマー・ヒーローである!
 ドクデスマンはドクデスを絶対的正義として捉えており、ドクデスの治安を守るためになら老人の腕だって折るし赤子だって平気で絞め殺す男なのだ!
 ドクデスマンは4つの法を守る(らせる)ために地球にやってきた。

 まず、写真撮影は禁止である!なぜなら、カメラの光やシャッター音で驚いて泡を吹いたり死んでしまう人がいるからだ!

 そして、ケンカはならぬ!なぜなら、ドクデスマンまたはスタッフが仲裁に入る羽目になり、大変面倒くさいからだ!

 そして、過度の露出、全裸などの行為を禁ずる!なぜなら、猥褻物陳列罪だからだ!

 そして、気持ちよくなってしまう類の薬物の摂取は御法度である!なぜなら、ドクデスマンまたはスタッフが新宿署に引っ張られてしまい大変面倒だからである!

 また、スタッフが「面倒」と思うあらゆる種類のもめ事も同様である!

 以上の厳格な法の遵守者として、ドクデスマンは地球にやってきたのだ!!破った者には、ドクデスマンの最強必殺技、カミソリを目にあてて横にスッと引く光線をお見舞いするので気を付けてほしい!!

というわけで、ね。想像を遙かに超える絵・字の汚さ、更にはスキャンすらまともに出来ていない事実に、皆さん座りションベン漏らしたことと思います。例えば3コマ目でブチ殺されている悪漢、「ケンカ星人」と胸に書かれているわけですが、10人に1人が読めればめっけもんというくらい汚い。文章のフォローがなかったら一大事ですね。

で、そのドクデスマンの続編を今回のドクデスで掲載しよう、ということになって、実際に描いてみたわけですが、作者であるところの岩倉、つまり俺が、1ページ目を描いただけで燃え尽きてしまい、あえなくお蔵入りとなってしまったのでした。全国のドクデスマンファンの皆さん(いるわけない)すいません。だって面倒臭いんだもん。「こんなのをあと10ページくらい描くのか」と思ったら自害したくなったのでしょうがない。命には代えられない。でもまあ1ページだけにしろ描いたもんは描いたわけなので、もったいないから今日ここで掲載します。

本邦初公開! これが、ドクデスマン2だーッ!

ドクデスマン2

というわけで、相変わらず手の施しようがない汚さ。ドクデスマンも信じられないくらいクズになっちゃってるし、描いててウンザリするのもやむなしといったところでしょう。一応続きも考えてはあって、要約すると、「自分の人生をメチャクチャにしたドクデスを台無しにしてやろう」と最低の逆恨みを胸にドクデスに参加したドクデスマンが、酒をがぶ飲みしながら会場に突入し、ケンカはするわ写真は撮るわ薬物は摂取するわ全裸になるわの大騒ぎ。しかし同様のことを他人がやっているところを見ると、眠っていた正義の魂が蘇り、そいつらを「写真撮るな!」「全裸になるな!」などと叫びながらノックアウト。悪をあらかたやっつけて、「ふー、これでドクデスの悪は全て駆逐された!」などと満足げなドクデスマンに、「いや、もう一人いる…」という声がかけられ、「えっ?」とドクデスマンが振り向くと、そこには主催陣が! 「お前だーっ!」という怒声と共にコテンパンにされるドクデスマン、最後に「やっぱり決まりは守らなきゃだめだね、トホホ」とほざいて Happy-End。何というか、途中でやめて良かったという感じだね。というわけでドクデス来て下さい! これを読んでドクデスに来る気になる人がいるとは到底思えないけど来て下さい!

Posted by iwakura 10:43

ドクデス感想

2004年03月20日

ドクデス7終了。良かった良かった。毎回同じ事言ってますが、やはり阿呆のように楽しかったです。全体の3分の2くらいはフロアで踊ってた気がする。つまり全体で6時間だから…4時間!? 30秒走っただけで息が切れて汗ダルマになる人間のやることではありません。案の定、昼寝から目覚めてみたらとんでもない筋肉痛です。特に肩と首。そんじょそこらのオッサンには負けないくらい腕が上がらない。でもこの痛みも、ドクデスの楽しさを思い出させてくれる大切な贈り物なんだよね…。とまあそんな心にもない綺麗事はともかく、今回も DJ のふりをしたので、セットリストをアップしておきます。

01 電気グルーヴ - DS Massive
02 Basement Jaxx - WHERE'S your HEAD AT
03 King Force - Thank You Baby
04 Cave - Street Carnival (Max Walder Remix)
05 Shpongle - My Head Feels Like A Frisbee
06 Underworld - Two Months Off
07 KAGAMI - Romantic Time Slip
08 岡村と卓球 - Come Baby
09 Akira Ishihara - Pounding Floor
10 DJ Preach - Against Winter (Filterheadz remix)
11 レオパルドン - No Disco City (Album edit)
12 DAVE CLARKE - THE WOLF
13 Underworld - Moaner
14 石野卓球 - In Yer Memory
15 TaQ - DXY!
16 FURIOUS - ELIXIR
17 talamasca - sinai

そういえばドクデス終了後、「レオパルドンの後にかけた曲のタイトルはなんですか」と聞かれて、2分くらい待ってもらって思い出そうとしたのに結局思い出せなかったという健忘症丸出しのエピソードがありました。すみませんでした。恥ずかしい。家に帰ってメモ見たら思い出しました。そういやこんなだった。

とりあえず今回の反省点としてはですね、導入に大失敗したことで、これからしばらくはあれを頻繁に思い出し、「アギャーッ!」と叫ぶことになりそうです。何をしたかというとゴミラジオで自分が漏らした瞬間を流したんですが、知ってる人にしか効果が無くて、まあ今の冷静な状態で考えたら当然だった。バカでした…。寝る前に思い出して布団の中でもだえ苦しむエピソードがまた一つ増えてしまった…。ああ…。アアーッ!

落ち込んできたので気持ちを切り替えるべく感想。これは会場のメンテの問題なのだけど機材の調子が悪かったり音が悪かったりでちょっと聞き苦しいところがあって残念。でも会場の盛り上がりとしては過去最高だったかもしれなくて、特筆すべきはフロアで踊ってる人がほとんど引かなかったこと。敢えて言えば、俺の導入の時は…いやそれはともかく、踊ってる人数のアベレージが異様に高かったのが印象的。まあ全 DJ がアゲアゲ選曲というとんでもない油ギッシュなイベントだったのである意味当然か。でもそうはうまくいくものではないとも思うので、個人的には成功だったかなという印象。一方で、「再入場自由」という利点を活かしている人があんまりいない感じで、ずっと廊下で退屈そうにしている人とかもいてとても申し訳なく思った。肌に合わないということはやはりあるので、漫画喫茶とかに逃げ込んで漫画に夢中になったり熟睡したりメッセで愚痴ったりした方が精神衛生上よろしいのではないかと思います。俺がもしそういう状況に陥ったらそうします!

暇でしょうがないことに気付いたので DJ ごとの感想も書いてしまおう。恐らく二年半ぶりくらいに書くまともなレポ。まず一番手の原宿は、打ち合わせの段階では「氣志團をかける」みたいなことを言っていて、ドクデスの一番手というのはみんなの知ってる曲で場の固い雰囲気をこなす役目があるので「そりゃええ」と思ってたんですが、土壇場になってなんか変なプライドを出して本当にポップパンク一本に絞りやがって見事に失敗してへこんでいた。確実にかっこよかったけど一番手向きの選曲じゃなかったなあという感じで残念。俺は踊っていたけど。

そして二番手のくま害さんは相変わらずのディスコヒットパレード。後ろの方で座ってる人も歌ってたりしていい雰囲気でした。アナログでやっていたのだけれど、EW&F の September をかけた時は盛り上がりすぎてブース近くが揺れて、信じられないくらい針が飛んでいて気の毒だった。ほんとに今回は機材に泣かされましたな。

三番手のヨッピーはマッドとかレッチリとかリンプとかかけてて非常に格好良かった。FANTASISTA が掛かったときの盛り上がりは異常。あんな楽しそうな顔のヨッピーは初めて見た。俺もずっと踊ってた。しかしまさか本当にエミネムかけるとは…。

四番手は164君。ジャニーズという超盛り上がり必至のキラージャンルに、駄目押しするかのようなパフォーマンスの数々が素晴らしかった。特に、ちょろっとだけ世界に一つだけの花をかけて、そこからフレーズをループさせていきなり LOVE YOU ONLY に繋ぐという魅せ技にはやられた。良かったです。

でもって五番手の禎森さんはさすがというか、あまりのうまさ・格好良さに痺れるばかり。Little Scare がかかった時はウオーってなった、あの曲大好き。体力の限界が来て控え室に倒れ込んでたんですが、踊れぬ我が身が恨めしかった。時折聞こえる歓声に悔しい思い。ペース配分を見誤った…。あとバトルでかけてたゲッツには唖然。何度聞いてもダンディーは歌が下手。

続いて六番手の cim さんはベタベタデケデケの 80's から古めのロックやスカをかけたりとかなりツボを突いた選曲でよろしかった。あのだるそうな cim さんが手を挙げて煽ったりしてたので衝撃を受けたけどやっぱり振り上げた手がどこかだるそうだったので安心。くま害さんと Video Killed the Radio Star で選曲かぶりをしていたのだけど、ディスコバージョンとロックバージョンで違っていたので、むしろ個性が出て面白かった。

七番手は pato さん。アイドル縛りという実に男らしいジャンルで、見事期待を裏切らずハロプロをかけてくれたので死ぬほど盛り上がった。PPPH をする人があまりいないのは時代の流れか。個人的にはギタドラの Destiny lovers がかかったのがとても嬉しかった。ブースで踊りすぎて息も絶え絶えだったのが印象的。

八番手は岩倉とかいう生ゴミの汁より汚い奴だったので割愛。

総括すると、やっぱりとっても楽しかったということです。今回はいつも以上に DJ の個性がはっきり出たんじゃないかなぁと思います。なんか色々思ったこともあったけど疲れたのでこの辺で。燃え尽きた。ともあれ参加して頂いた皆さん本当にありがとうございました! 心の底から感謝。主催陣や DJ 陣、前日・当日にお手伝いしてくれた人たちにもスーパー感謝。またいずれ。

Posted by iwakura 23:22

世界平和

2004年03月29日

「ドクデスで体力低下→友人宅で雑魚寝→風邪」という、半ば美しさすら感じてしまうほどの自然な流れによってここ数日間は絶不調。特に鼻づまりがひどくて実に鬱陶しい。頭がぼーっとしてろくにものを考えられないので、ネットの合間に、鼻の奥に詰まったゲル状の鼻水をズズーッて吸って洗面所にペッ! と吐いたりして時間を潰していたのだけれど、その行動がトリガーとなり、深層心理の奥底に葬られていた、心底どうでもいい記憶が蘇ってきたので驚いた。

一体どんな思い出かというと、あれはそう、俺が小学3年生くらいの頃の話だ。自転車に乗って友達の家に遊びに行く道すがら、かなりワルそうな見た目をした中学生二人組が前の方から歩いてきて、「うわあ、こわいなあ。かつあげされるかも…」などとびくびくしていたら、すれ違いざま、片方の中学生から、思いっきりツバをぶっかけられたのだった、それも顔面に! ブペッ! ベチャッ! えーっ!? なんで? 俺なんか悪いことした? 戸惑いながらも恐怖に怯えて自転車を加速させる俺を尻目に中学生は大爆笑。しかし当時の俺は悔しさなど微塵も感じることはなく、むしろ「ツバ程度でよかった…」などとほっとしながらペダルをこぎまくるという負け犬思考。そして友達の家で泣きながら顔を洗い、友達のお母さんに「大変だったわねぇ」とどうでもよさそうに慰められたところでこの思い出は幕を閉じるわけだが、つまりあの時吐きかけられた唾というのは、実は粘り気からいって鼻水だったのではないか? というのが、14年ほど年を重ねた末に俺が導き出した結論なのだ。なのだって言われても困るよね。ごめんね。

それにしても当時の俺ときたら情けなくて、下手をしたら爆笑する中学生達に愛想笑いの一つでも振りまいていたかも知れないくらいのヘタレ。顔を洗ってからその話を友達にしたらなんだか自分が可哀想になってきちゃって泣いたりしちゃうしね。どんなザコなんだよって話だよ。クリボー以下。…でもよく考えたら、今の俺もヤクザに同じような事をされたら卑屈な笑みを浮かべて逃げ去るのが関の山なんじゃないかという気がしてきた。いや確実にする。「へへ…すんません…」とかいってヘコヘコしながら小走りで立ち去る。そんで「待てやコラ!」なんて言われたらね、もう、古い漫画みたいに、下半身が台風のような渦巻き状になるくらいのダッシュで逃げるよ。結局、今も昔も見事なまでに腰抜け。もうちょっと何とかならないものか。

とは言っても、現実問題として俺は弱い。小学生の俺には中学生に勝つだけの力がなく、今の俺にはヤクザに勝つだけの力が、それはもう圧倒的にない。正直雲泥の差。今からどういう鍛練を積んでも勝てる気がしない、というか、まあ、鍛錬する気がそもそも毛ほどもないんだけども、それじゃあ一体どうやったら、日常生活で圧倒的強者にツバを吐きかけられた際に泣き寝入りせずに済むというのだろう。

というわけで考えてみたのだけれど、やっぱりキーワードは「ゴキブリ」だと思う。いや「やっぱり」なんて単語で取り繕ったところで滅茶苦茶感は全くぬぐい切れてないわけだけど、俺なりにちゃんとした理屈があるので是非とも聞いて欲しい!

まず、思考のスタート地点として「力で勝とうと思うな」というのがあって、これは俺に強くなろうという気が全くないというのもさることながら、結局の所暴力ではその場限りの平穏しか得られないというのが大きい。何故なら暴力は憎悪を生み、憎悪は新たなる暴力を生むからである。結局の所、最後に残るのは悲しみだけなのだから…………。また、例えば俺が強大な力を得て、悪漢をギタギタにのしたとして、目の前で「許してくれ」と失禁しながら命乞いをする相手を見下したとすると、自然な流れとして、俺は「これでは俺はあいつらと同類ではないか…?」などと己の内面に限りない不安を抱き、次第に町中の人たちからも疎んじられるようになり、最終的には発狂、無差別な殺戮を繰り返すが、「もうこんな恐ろしいことはやめて!」と止めに入った愛する人、その美しくもはかない涙のきらめきを目にして正気に戻る。だがその直後、自らの右手が愛しい人の左胸を貫いていることに気付き、「あ…いつもの目に…戻った…ね…」という言葉を最後に物言わぬ人形と化してしまった最愛の人を抱きながら、血の涙を流しつつ咆吼してしまうことにもなりかねないわけで、やはり過剰な力は禁物なのだ。例えが長すぎたことに関しては反省しているので許して欲しい。

では、暴力以外のどのような手段で、襲いかかる悪漢を退治すればいいのか? 北風と太陽に習い、ぽかぽかと人の心を暖かくしてしまうほどの、とびきりの笑顔で敵に接し、平和的解決を試みるか? 殴りかかられたた瞬間、それまで俺だと思われていた人物が、服を着せられた丸太に早変わりし、敵の背後でパンツ一丁になった本物の俺が「フフフ…忍法、変わり身の術!」とつぶやき鮮やかに決めるか? 想定している状況が「怖い人から唾を吐きかけられた時」とは全く違うものになっている事にたった今気付いたが、気にせずに進めていきたい。とりあえず上に挙げた二つの手法は大ボツである。ボツもボツ。ボツもいいとこ。笑顔なんてきもいだけだし、忍術なんて出来たら苦労しねーだろこのスッタコが! まあ忍術に関しては、「相手をびびらせる」という事を目的としている点では評価出来る。そう、結局今は相手が怖くてびびってるからどうしようもないわけで、それなら逆に相手を腰抜け状態にしてやればいいわけだ。それではそれに一番効果的な手法とは何か? 人は暴力以外の何に、最も恐怖を覚えるのか?

それは「理解不可能な何か」である! 例えば幽霊! 死んだ人が呪ってきたり写真に写ったり家を徘徊したりする! 理解不能! 怖い! また、例えば宇宙人! 宇宙からやってきた謎の生命体が謎の円盤に乗って牛から血を抜いたり人の頭に何か埋め込んだりしてくる! 理解不能! 怖い! そして、例えば、そう…ゴキブリ!! 

ゴキブリは全く理解出来ない! 突如現れたかと思ったら壁に張り付いたまま動かない、かと思ったら10センチくらいだけ異常に素早く移動する! 何を考えているのか全く分からない! そして腹部のあのグロさ! どうして、よりによってあのような形状に落ち着いてしまったのか、宇宙意志の悪意を感じすらするおぞましい造形! ああーっ! その他ゴキブリのキモさ、理解不能ぶりについては銀閣寺昆虫についての文章が明るいし俺も全面同意なので是非参考にして頂きたいわけだが、なんにせよゴキブリの常識からの逸脱ぶりには凄まじいものがある。これを利用しない手はない! つまり、常に数匹のゴキブリを携帯し、有事の際には咄嗟にそれを投げ付けて相手をひるませたり、あるいは2メートル程度のゴキブリの着ぐるみを用意し、万が一の際にはそれを着込んで相手をひるませたりすれば良いわけだ。さすがのコワモテもゴキブリは恐ろしかろう。2メートルレベルのゴキブリが腹部を丸見せにしながら直立歩行で迫ってきたらしょんべんちびるだろう。そうなれば敵は戦意喪失、見事、争いの種は芽吹かずに済むわけである。相手をびびらせつつ平和的に解決。これほど素晴らしい手段が他にあろうか。

しかしこれにも問題点がある。我々凡人には理解しがたいことだが、世の中にはゴキブリを怖がらない人というのが確実に存在しているのだ。正気を疑いたくなるがどうやら正気らしいのだから信じられない。俺の友人にも一人、そういうゴキブリ平気野郎がいるのだけれど、以前雀荘で、その男を含む数名とポンとかチーとか言いながら時間をどぶに捨てていたところ、ゴキブリ様が「オイッス!」とばかりに登場し、俺などは真っ先に「グオーッ」などと男らしい悲鳴をあげてしまったのだが、あろうことかその男は平然とゴキブリ様を踏みつぶし、それから店員に「ゴキブリ出ました」と事後報告するという離れ業をやってのけた。しかもその呼びかけに応えてのっそり出てきた雀荘の店長は、「うわーきみ、ゴキブリ踏み付けて殺したの? 勇気あるねー!」などと友人を賞賛しながら、自分は素手で死体をつまんで持って行くという、もう、全く、どうにもこうにも、何というか形容する言葉もなく絶句するのみだが、とにかくそういった超人がこの世に存在するわけだ。

結局の所ゴキブリも万能ではない。しかし暴力とて万能ではなく、当然、笑顔も忍術も然りであって、最善の一手というのはこの世に存在しないのかも知れない。様々な角度から眺めればどれもが最善たりえ、また、最悪たりえるわけである。多様な価値観によって構成される現代社会、杓子定規の物の見方ではなく、柔軟な思考によって、それぞれの利点・欠点を見極め、個性を活かす方向へ持って行くのが、これからのグローバルスタンダードと言えよう。ナンバーワンにならなくていい、もともと特別な…というかなんでこんな文章を書いてるのか全然わからなくなってきたのでおわり。おかしいな、こんな内容になるはずじゃなかったんだけどな…。

Posted by iwakura 00:15