インターネットで日記を書いている頭のおかしい人たちが、何をトチ狂ったのか人前で大喜利に挑むという蛮行に及ぶらしく、まったく何を考えているのやらと呆れながらも、親切な俺は企画の会議などに参加してイベント作りを手伝っていたのだけど、狂った企画に関わっていくうちに俺の気も違ってしまったのか、勢い余ってイベントに参戦することとなってしまった。イベントの名は「オフ喜利」。一体会場がどのような空気で包まれるのか想像するだけで恐ろしいが、一旦参加すると言ってしまった以上、もう逃げることはできない。衆人環視の中で「面白くないヤツ認定」を受ける恐怖に怯えながら、今はただ、自分を磨いて本番に備えようと思う。ニートとしての自分を高めていこうと思う。今日は午後6時半から予定が入っていたが、まさにその午後6時半に目覚めた。いい調子だ。日に日にニートとして研ぎ澄まされていく自分を感じる。この分だと本番にも寝坊しそうだが、本番に出席するよりは「寝坊のために欠席」となったほうが後々の傷は浅くて済むのではないかという気すらしている。だが、万が一遅刻しなかったら? 俺はその責任能力の高さゆえ、ノコノコと会場に赴き、ヘラヘラと本番に臨んでしまうだろう。そして案の定精神的に追いつめられ、大ピンチに陥るだろう。そんな時、俺に最も必要なのは、「仲間がいる」という安心感であるに違いない。よって、あらかじめこう言っておかなければならないだろう。「来たれ! クズたち!」お前たちの死んだ目が俺に勇気を与えてくれる。いや本当は与えてくれないだろうが、しかし他の出演者の皆さんが俺以上に「なんか会場から負のオーラが漂っている!」とたじろぎ、ボロを出してくれるはずだ。すると、相対的に俺が有利になるではないか! まさにゴミ野郎の戦略。完璧だ。孔明も驚きの奇策。しかし冷静に考えたらそんな状況で勝っても嬉しいどころか後味が悪すぎる上に、そもそもやっぱり勝てる気がしないので問題がある。この作戦はダメだ! まあ勝っても負けてもいいから、笑顔で溢れる会場が何より一番ですよね。そういう和やかな空気を作る上で、少しでもお手伝いできたらいいナって僕は思ってます! みなさんも是非、7月23日、新宿ロフトプラスワンで行なわれるワクワクドキドキイベント、オフ喜利に来てくださいね〜! 土曜の夜を、スリリングな空気漂う会場で過ごしましょう!