NO3

2004年03月07日

日記脳についていくつか反応を頂いたので紹介します。無人島だと思ってたら、たき火の煙に誘われてみんなが集まってきた! 俺は孤独じゃなかった! 安心した! まずは Mari さんからのメール。

「日記脳」わかります。
私なんて、一時期は「日記筋肉」なるものが作動してしまっていました。ボーッとものを考えてるとき、「今日の夕飯は、、、」ていうのを、各指先が「k-yo-n-o-yu-han-ha...」ってタイプしてるの。ポケットの中とかで。もはや自律神経失調症ではすまされない。
でも急に止まった。あれはなんだったんだろーか。

私は、多発性日記シンドロームと呼んでいました。

というわけでいきなり重病患者です。「何かを日記文体で思いついた→タイプする」っていうのが完全に条件反射になってしまっているわけで、ここまでくるとパブロフの犬にも似た哀愁を感じざるを得ません。「日記筋肉」というよりは「日記脊髄」。人類はこうやって全身を日記に蝕まれていくのです。もし自分の子供がこんな状態になってたら号泣する。泣いて謝りながら、強く抱きしめる。(でも子供は依然無表情のまま)(「待っててね…今暖かいココア入れるから…」と子供に背を向けた瞬間に刺されて END)さて、知らぬ間に治っていたとの事ですが、それはひょっとしたら症状が第二期に入ったのかも知れません。鳴りを潜めたからといって安心していると、知らぬ間に体中が日記に汚染され、第三期に入った途端、思い付いた日記を大声で読み上げ出したりするのではないでしょうか…。馬鹿げた話だとは思いますが、用心をするに越したことはありません。今後ともお気を付け下さい、お大事に。

さて次は非日記脳と思われる名無しさんから。

日記脳になると何がいけないんでしょうか?
別にいいんじゃないでしょうか。人間だもの。
さて相田みつを臭の漂う励ましメールを頂いたわけですが、そうですね、確かに実害はないように思えるかも知れません。しかしよく考えて下さい、WEB 日記というのは人それぞれ、ある程度決まった形式、作法のようなものがあるわけです。例え脳内といえども、日記である限りはその決まり切った形から抜け出す事は困難なわけで、その縛りを受け続ける限り、その人の思考の幅というのは、平常時のそれと比べれば少なからず狭まっていると言えるのではないでしょうか。すなわち、日記脳は柔軟な思考の妨げとなりうるのです。と言うかそんなもっともらしい理屈以前に、キモいので困っているのです! 人の思考を盗み見できるテレビがあるとして、あるチャンネルで延々日記文体での考え事が放送されていたらどう思いますか。たまに一部の表現をやたら推敲したりするんです。それで「そもそもさっきの部分の展開がさー」とか言い出して、前の部分の修正を始めるわけです。本当は真面目に考え事をしていたはずなのに、いつの間にか脳内日記の校正になっているのです。言ってしまえば、単なる内省を、人に見せるような文章に整形しているわけです! 誰も見せてくれとは言っていないのに! おいお前はそこまで人の目が気になるのか! 人に見られること前提か! というわけです。この事を明確な文章にしてしまうと本気で気持ち悪いのでなかなか言えませんでしたが、日記脳のキモさの急所を伝えるため、決死の思いで書きました。どうですか、だから苦しんでいるのです…。ご理解頂けましたでしょうか。

あと一通、「僕も、日記を書かないと陰部が痛痒く腫れ上がる、日記コンジロームなんです!」という旨のメールをくれた人がいましたが、日記脳に真剣に苦しんでる人間に対して、おもしろ半分におもしろアピールのメールを送った罪は実に深く重い。洗えば洗うほど陰部に恥垢が溜まる呪いをかけましたので、ハンパなく臭いチンポを股間にぶら下げてこれからの人生を過ごして下さい。あとバンドマン頑張って下さい。

☆作っちゃった! 日記脳リンク!☆

C&P 3月7日 … 日記脳の気持ち悪さについて。その点には全く持って同感でして、さっきも書いたように、知らぬ間に「考えている事を、人に読ませる程度の文章にしようとしている自分」が登場して、勝手に日記を構築しだすわけで、それを自覚したときの薄気味悪さと言ったらありません。何とかしたい。後半部分の、「書きたいことを書けないストレス」というのは確かにあって、俺もバイト先の事とかは死んでも書けませんが、そもそも「書きたい欲」が薄いので助かってるかなという感じ。

20歳過ぎたらあっちゅーま。 3月6日 … 体の相当深いところまで日記にやられているのでしょう、後半部分にかなりの混乱が見られます。日記脳はなるべく鍛えずに衰えさせたいものです。あとラストに突如登場した、「ジャポニカ待ってるにょー。」という何の脈絡もない謎のコメントに衝撃を受けましたが、その直後に私信と分かったので安心しました。余談ですが、20歳過ぎたらあっちゅーまというのは本当にそうだと思います。ついこないだ20歳になったはずなのにもう3年半も経ってしまった。何かがおかしい。(追記:症状についての説明を頂きました。ありがとうございます。)

ニアデスハピネス 12月16日 … 脳みそというのはいい加減なので、日記を脳内で書いているとは言っても、割と細かいところで誤魔化しがあって(例えば日記的にオイシイ部分しかまともに作られてないとか)、口に出そうとしてもなかなか難しいんじゃないかなという気がします。と言うか、あらかじめ頭の中で日記を組み立てたとしても、考えた先から前の部分を忘れてしまうと思うので、完全な口述筆記なんていうのは夢のまた夢です。口述筆記で読み上げるための原稿を用意すれば完璧ですが、二度手間。

Posted by iwakura at 23:43