CDどっかいった

2004年03月19日

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いよいよ本日24時よりドクデスなわけですが、実は今回のドクデスではドクデスマンを復活させようという話がありました。ドクデスマンというのが何かというと、約一年前に発表された、絶望的画力と破滅的構成でお届けされる、一種の啓蒙マンガです。ドクデスマンさえ読めば、一体ドクデスでは何が禁止されているのかが楽しく愉快に理解できるという、文化庁メディア芸術祭賞の受賞も夢ではない傑作。渋谷の安くてうまい寿司屋でビールを飲みながら大学ノートに殴り書きしたものが、何のてらいもなく掲載されてしまうのだから呆れます。清書とかあるだろう普通。というか言葉ではいくら言ってもひどさが伝わらないと思うので、下にドクデス V で公開されていたドクデスマンをそのまま貼り付けます。マンガが岩倉、文章はドクデス副主催の竹田という人のもの。

ドクデスマン

 説明しよう!ドクデスマンとはドクデス星雲からドクデスの治安を守るためにやってきた期待のニューカマー・ヒーローである!
 ドクデスマンはドクデスを絶対的正義として捉えており、ドクデスの治安を守るためになら老人の腕だって折るし赤子だって平気で絞め殺す男なのだ!
 ドクデスマンは4つの法を守る(らせる)ために地球にやってきた。

 まず、写真撮影は禁止である!なぜなら、カメラの光やシャッター音で驚いて泡を吹いたり死んでしまう人がいるからだ!

 そして、ケンカはならぬ!なぜなら、ドクデスマンまたはスタッフが仲裁に入る羽目になり、大変面倒くさいからだ!

 そして、過度の露出、全裸などの行為を禁ずる!なぜなら、猥褻物陳列罪だからだ!

 そして、気持ちよくなってしまう類の薬物の摂取は御法度である!なぜなら、ドクデスマンまたはスタッフが新宿署に引っ張られてしまい大変面倒だからである!

 また、スタッフが「面倒」と思うあらゆる種類のもめ事も同様である!

 以上の厳格な法の遵守者として、ドクデスマンは地球にやってきたのだ!!破った者には、ドクデスマンの最強必殺技、カミソリを目にあてて横にスッと引く光線をお見舞いするので気を付けてほしい!!

というわけで、ね。想像を遙かに超える絵・字の汚さ、更にはスキャンすらまともに出来ていない事実に、皆さん座りションベン漏らしたことと思います。例えば3コマ目でブチ殺されている悪漢、「ケンカ星人」と胸に書かれているわけですが、10人に1人が読めればめっけもんというくらい汚い。文章のフォローがなかったら一大事ですね。

で、そのドクデスマンの続編を今回のドクデスで掲載しよう、ということになって、実際に描いてみたわけですが、作者であるところの岩倉、つまり俺が、1ページ目を描いただけで燃え尽きてしまい、あえなくお蔵入りとなってしまったのでした。全国のドクデスマンファンの皆さん(いるわけない)すいません。だって面倒臭いんだもん。「こんなのをあと10ページくらい描くのか」と思ったら自害したくなったのでしょうがない。命には代えられない。でもまあ1ページだけにしろ描いたもんは描いたわけなので、もったいないから今日ここで掲載します。

本邦初公開! これが、ドクデスマン2だーッ!

ドクデスマン2

というわけで、相変わらず手の施しようがない汚さ。ドクデスマンも信じられないくらいクズになっちゃってるし、描いててウンザリするのもやむなしといったところでしょう。一応続きも考えてはあって、要約すると、「自分の人生をメチャクチャにしたドクデスを台無しにしてやろう」と最低の逆恨みを胸にドクデスに参加したドクデスマンが、酒をがぶ飲みしながら会場に突入し、ケンカはするわ写真は撮るわ薬物は摂取するわ全裸になるわの大騒ぎ。しかし同様のことを他人がやっているところを見ると、眠っていた正義の魂が蘇り、そいつらを「写真撮るな!」「全裸になるな!」などと叫びながらノックアウト。悪をあらかたやっつけて、「ふー、これでドクデスの悪は全て駆逐された!」などと満足げなドクデスマンに、「いや、もう一人いる…」という声がかけられ、「えっ?」とドクデスマンが振り向くと、そこには主催陣が! 「お前だーっ!」という怒声と共にコテンパンにされるドクデスマン、最後に「やっぱり決まりは守らなきゃだめだね、トホホ」とほざいて Happy-End。何というか、途中でやめて良かったという感じだね。というわけでドクデス来て下さい! これを読んでドクデスに来る気になる人がいるとは到底思えないけど来て下さい!

Posted by iwakura at 10:43