ここ2ヶ月くらい、「バイトかネットか睡眠か」という割と語呂のいい生活サイクルでもって、それなりに快適な毎日を過ごしてしまっていたので、最近の俺は、何て言うか、あっ、もしかして、これが幸せなのかナ!? これが俺のあるべき姿なのかナ!? みたいな勘違いをしてしまい、あろうことか、自分は3年くらい前からずっとこういった生活を繰り返してきたのだ、みたいな、途方もない誤解、妄想、空想に、我が方寸を支配されかかってしまっていた。これは、今の暮らしが実に楽チンで不自由がほとんどなくて魅力的である事もさることながら、実際の、上書きされかかっていたこの3年間くらいの記憶が、俺にとって、もうそれこそ本気出して無に帰させたい、歴史の闇に葬り去りたい代物であるからこそ起きた事態であるといえよう。実に、本当に、全く、あの忌まわしい記憶群と来たら、親の仇かそれ以上とも言える憎々しさであって、あの辺の記憶を保存している、脳内の「アレ系記憶倉庫」とも言うべき部位が存在するのならば、その倉庫部分だけを器用にレーザーメスで切り取って欲しいくらいであって、その部位に関して言えば、例え俺の脳の一部であろうとも、それを構成する分子・原子・電子・素粒子のレベルで、全身全霊をもってして俺は憎み通しているので、その、小さな脳の欠片を破壊するためだけに、核爆弾複数個を使用し、日本を壊滅に追いやることすらも辞さない覚悟であるのだ。記憶の改竄が無意識のうちに行われかけたのも、無理のない話だと納得して頂けることと思う。
それでは、その、俺が表層心理から深層心理に至るまで、全ての人格をもってして憎み通している記憶とは一体何かと言えば、もう、今更言うまでもないことであるが、大学、である。大学。だいがく。ダイガク。DAI-GAKU。ああ、どのように書いても、身の毛もよだつ鬱陶しさではないか! 大学! どこまでも忌まわしい響き! 北は北海道から、南は沖縄まで、日本全土には様々な言葉、地名、人名が存在しているが、しかし、あまねく日本の単語界で、ここまで人の神経を逆撫でする、悪意の固まりのような単語が他にあるであろうか、いや、ありはしない! 「だいがく」という読みの時点で既にモロクソ危険球、即刻退場と言って差し支えないレベルだが、それを、なんと、「大学」などと書いてしまうのだから、全く、この世から戦争がなくならないのもなんとなく頷ける話である。ここまで厚顔無恥に「大いに学ぶ!」などとのたまわれては、俺の「だいがく」に対する憎しみも募るばかり、「うるせえ、このコンコンチキ!」と啖呵の一つも切りたくなるというものではないか。全く人の心の機微というものを分かっていない、ここで少し「だいがく」側が譲歩して、「すいません、本当は「大学」じゃなくて「駄異餓苦」でした!」と土下座しながら菓子折一杯の札束でもよこしてきたなら、俺としたって扇子を仰ぎながら「苦しゅうない」と猫をなで、我が愛猫も「ニャァ」と機嫌良く一声鳴き声をあげようというものなのに、なんだバカヤロウ、「大学」だと、お高くとまりやがって! 「大」が付いてる時点でな、もう「大日本帝国」のパクリなのが見え見えなんだよこの無個性野郎が! 虎の威を借る狐とはまさにこの事。わざわざ「大日本帝国」の「大」を使って権威付けしようなんざ、ほんと、ちゃんちゃらおかしい。恥を知れ、恥を!
取り乱した。と言うか今の路線で突き進めると、「大学」よりも自分のサイト名の方がやばい事になってしまって、とんだ墓穴となってしまうので失敗だった。まあちょうど話も脱線してたことだしちょうどいい、元の流れに戻そう。今までの話をまとめると、「マジ楽勝な生活を送ってたら、それ以前の大学とかいうムカつく単語に関わっていた頃の記憶を抹消しそうになった」という感じだ。物凄く短くまとまってしまった。内容のなさをこれでもかと見せつけたところで話はようやく次の段階へ進むわけだが、もうな、面倒くさいから結論から言っちゃうと、来週から大学。来・週・か・ら・大・学!!! そりゃね、上書きされかかっていた暗黒の大学 DAYS の記憶だって蘇るっちゅう話ですわいな。なにしろ来週から! 来週から始まっちゃうからね! あれが! あの悪夢の機関が再始動! フリーター精神に全身を蝕まれていた俺も「あ、そういや俺大学生だった」って思い出さざるを得なかった。心底うんざり。今まで何回同じ事を言ったか分からないけど、ほんと、大学爆発してくれよ。大学を中心とした半径1キロくらいの範囲で、超局地的地震、起きてくれよ。自爆テロの標的になってくれよ。あががががが。なんかさ、東京に突如として巨大な怪獣が現れてね、破壊の限りを尽くすんだけど、そこへ正義の巨大ロボが駆けつけて、怪獣を叩きのめすのね。まあロボも相当な痛手を負うんだけど、東京の平和は辛うじて守られるんだよ。で、そのロボの正体が、うちの大学。もうボロッボロ。あー参ったなー、こりゃ授業できないや! でも名誉の負傷だししょうがないよね! みたいな。もうよくわかんねえ。取り敢えずアレだ、これからしばらく、明らかに精神に失調をきたしてる日記が続くと思うけど、優しく見守ってあげてね。