謹賀

2003年01月03日

高校を卒業してから毎年、送られてくる年賀状の数が加速度的に減っています。去年は確か3通でした。まあどっかの店からのが2通含まれてるので実質1通。とても20を超えた人間とは思えませんね。一体どういう生活をしてればそんな悲惨な事になるんでしょう。恥ずかしいとは思わないのでしょうか。このゴミクズ。うるさい。黙れ。新年の挨拶なんてメールとかで十分なんだよ。ネッ友にはメッセで挨拶、それでいいじゃないか。なあ。いいって事にしてくれ。頼む。

まあそんな調子ですので、今年はそろそろ予感がしていました。悪い予感。「いくらなんでもそりゃねえだろ」と思いつつも、どこかで「でもひょっとしたら…」などと心配していました。

「今年こそ、年賀状が一通も来ないのではなかろうか…」と。

店からだろうがなんだろうが、1通でも年賀状が届くのと、誰からも、どの店からも、年賀状が一通たりとも来ないのとでは、悲惨さのレベルが違います。話は単純に「0か1か」ですが、この0と1の間には、ジブラルタル海峡レベルの隔絶があるのです。(とか適当な事を書いたけど、調べてみたらジブラルタル海峡とかいってすげー狭い。まあ「海の」と書いて「海峡」なんだから、狭いのは当然だった。)

そういうわけで戦々恐々としながら迎えた新年でしたが、皆さん! 来ましたよ! 年賀状、届きました! 1通だけ! しかも店や会社からではなく、きちんと個人の方からです! 親に「お前に1通だけ年賀状来てるぞ」と嫌みっぽく言われながら渡されたその年賀状は、なんと、YUMEGIWA LAST BOYのJoshuaさんからのものでした! すげー! ありがとうございます! 危ないところを救って頂きました!

Joshuaさんには、去年の秋に僕がやったネットラジオのプレゼント企画でゴミみたいなCDを送りつけていまして、その際封筒に書いておいた僕の住所が、Joshuaさんのご厚意と奇跡的な化学反応をした結果、今回のようなミラクルが起きたのだと思われます。本当に、助かりました。「マリーのアトリエ」があんまり面白かったのでアンケート葉書を出したら、律儀に毎年年賀状を送ってきてくれるようになったガストですら、今年になってついに僕を見捨てました。以前良く利用していた地元のCDショップの宣伝がてらの年賀状も、今年は来ませんでした。リアルの友人は誰一人年賀状を送ってきませんでした(僕も送らなかったけど)。Joshuaさんがいなければ、今年の僕の正月は、実に暗澹たるものになってしまっていた事でしょう。本当にありがとうございます。

そういうわけで頂いた年賀状を粘着質なくらい何度も読んでいたのですが、ええとですね、頂いた年賀状に、次のような一節があるのですが、

(ご家族の方に読まれる可能性があるので、ネットの事は書かないでおきます)

本当に、家族に読まれなくて良かったです。

(もし見られていたら…)(モワンモワンモワン)(妄想の音)

「あんたインターネットで何やってんのー!」
「えーっ!?」
「この年賀状に書いてあるわよ! あんた何か悪い事してるんでしょ!」
「な、何を…」
「まさかなんかニュースでやってた出会い系とかいうのじゃないでしょうね…」
「いや、そんなことは一切…」
「じゃあなんでこの人はネットの事を隠してるのー!」
「いや、あの、日記を書いてるだけです! すいません!」
「日記!? 何よそれ! じゃあ見せてご覧なさい!」
「(しもたー!)」
「ほら! 早く! インターネット見せなさいよ!」
「(やべー! どうしよう!)えーとえーと…」
「日記ってなんなのよ! どうしてわざわざパソコンで書くの! おかしいでしょ!」
「あ、う、あのですね、あー、その、こういう感じのバイトをですね…(画面を見せる)」
「え? これ何? 私パソコン良く分からないから説明してよ」
「ええと、これはヤフーというとても有名なホームページで」
「へえー。すごいのね。それで?」
「まあこのページを作ったのが俺なんだよ(すげー嘘ついちゃった)」
「あらまあそうなの!」
「(信じちゃった!)」
「これをあんたがねえ…お金貰ったの?」
「や、まあ、何というか、ボランティア?(自分で言ってて意味分かんねー)」
「へーえ、なんか分からないけどボランティアなの。」
「そうそう! こういう風にね、日記について、ね。色々と、ね。まとめたり。」
「ふーん。なんか難しいわね。まあいいわ(部屋を出ていく)」
「(騙せたー!)」

(妄想終了)(ホワンホワンホワン)

どうやら親に読まれても大丈夫だったみたいです。親がネット知識ゼロで助かった。

Posted by iwakura at 19:38